【SEO】今回のGoogle順位大変動についてSEO専門家のコメントまとめ
に書いたように、2017年9月20日に「Googleの順位大変動」がありました。
これについてのSEO専門家のコメントをまとめました。
辻正浩氏のコメントまとめ
SEO専門家として有名な辻正浩氏のコメントです。
大変貴重な情報がツイッターで語られており、これを見逃すのはもったいないのでまとめました。
今日の順位変動は穏やかじゃないですね。久しぶりな感じの動き。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年9月20日
今回はいくつかの動きがありますが、一番明らかなのは信頼性系のアルゴリズムの調整。ここは調整が続いていて、前回9/8前後は結果的に影響を受けたのは医療・健康系のみで数十サイトのみでしたが、今回はサイトもジャンルもかなり幅広いです。総じて私にはGoogleGJ！と思える調整です。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年9月20日
9/8から土日にかけていくつかの医療・健康情報系サイトで大幅な順位下落を確認しました。私が確認できた限りで十数サイトですべて健康系特化サイト。内容の信憑性などが各方面で問題視されたサイトが中心です。動き方から推測するに手動ペナルティ等ではなくアルゴリズムの改善と思われます。 pic.twitter.com/7zSyWy4tSk
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年9月11日
前回のはこういう動きですね。https://t.co/cZtMZWaQJD
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年9月20日
「信頼性系のアルゴリズムの調整」ですが、いわゆるYMYLと呼ばれるものでありつつ今回はかなり幅広いです。最近の調整が医療系に多かったのと違い、健康系もペットの健康系とかも対象のようですし、妊娠・育児や金融、法律など、信頼性が必要な領域、かなり幅広いです。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
このYMYLでの信頼性重視の際は公共のサイトなどが評価され、他の一般サイトは全部対象外となるパターンが多く、公共のサイトに情報が乏しいケースが多い日本では必ずしも良い検索結果にならないケースが多かったのですがそれが今回は公共ではない一般サイトでいい感じに上げたり下げたりしてます。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
これで落ちたサイト、上がったサイトが有る中で、落ちたサイトの関係者は「なんだこのクソ調整！」と思うのでしょうが……幅広く見てこれまでの経緯など含めて考えますと個人的には、かなりいい感じに調整してきたなーと驚きました。もちろん完璧ではないでしょうが。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
たとえば癌関連のキーワードジャンル。国立がん研究センターのganjoho jpが伸ばしましたが、知恵袋やまとめ、個人運営のサイトの一部が落としました。そこまでならよくある動きですが、日経メディカルのような良質な民間サイトが大幅に伸ばしたのが珍しい動きです。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
まぁ日経メディカルが良質かどうかは私には判断できませんが……最近のこういう調整で公共機関以外のサイトが伸びるというのが良いなあと、私は思いますね。良い情報発信をする公共機関もありますが、やはりそれだけで検索結果は創れないものですので。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
前述の通りかなり幅広いので、脱毛やダイエットなどの激戦キーワードジャンルも多くが激しいですね。＠コスメとかの大規模サイトが上がって小規模アフィリエイトサイト等が下がる、という動きが多く見られますが、きっと同じく信頼性系の拡大なのかなと。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
今までの「サイトの信頼性」評価基準では、上げたり下げたりできなかったようなサイトがちゃんといい感じに上がったりしているわけで。
微妙な情報がGoogleで上位表示される、という非難がそこかしこで見られる昨今ではありますが、一歩づつ改善をしているということかと。今後に更に期待です。— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
9/8などは「特定のサイト群を下げるためのアルゴリズム調整」という印象が強かったのが、今回のは「情報に信頼性が必要なキーワードで信頼性が薄いサイトを上位表示させづらくするアルゴリズム調整」で全体の動きなので、今後微調整が掛かる可能性も十分にあるかなとも思います。
— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
なお、ちょっと気になるのは、この動きって日本独自なのかな？それとも全世界なのかな。
海外検索順位データ、ある程度はあるけどYMYL領域のデータは無かったんですよね。。。海外サイトで話題になっていないということは日本独自なのかなあ？— 辻 正浩（つじ まさひろ） (@tsuw) 2017年9月20日
木村賢氏のコメント
サイバーエージェントSEOラボ研究室長兼メディア本部AmebaカンパニーSEO戦略室長兼京都大学経済学研究科研究員である木村賢氏のコメントです。
自社ツールでもここんところでは一番大きい変動を検知。
「アルゴリズムに合わせてSEOをするな！」みたいな記事を書こうと思ってたけど、このタイミングだと「言い訳？」とか言われそうなのでヤメ。 pic.twitter.com/MqVGjcLPj6— 木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) 2017年9月21日
また、このような記事をアップしています。
SEOはアルゴリズムではなく検索者に最適化するものに[CyberAgent SEO Information (サイバーエージェントSEO情報ブログ)]
なお、大規模サイトにはアルゴリズムにフィットさせないといけない要件がまだまだ存在します。
代表的なところで言えば、どうやって確実にURLを発見させるか？とか、どうやって効率的にクロールさせるか？とかです。
このあたりは、大規模サイトのSEOが得意な専門家に見てもらうのが一番ですが、ログ見てごにょごにょとか独特なノウハウがあるはずです。（と少なくとも私は思っています。）
が世の中の99%のサイトにおいては、そういう特殊な事情がないでしょうから、
SEOは、検索者に最適化するものである
と言ってしまって良いのではないでしょうか？
決して綺麗事で言うのではなく、Googleの方針に乗っかると必然的にそうなると考えています。
Google変動、アルゴリズムについてSEOコンサルタントの見解
まず辻正浩氏のコメントについて。
「信頼性系のアルゴリズムの調整」とあります。これは「welq問題」から始まり今年Googleが行ったアップデートから続いているものだと思います。
フェイクニュースの問題もありますよね。
これまでのGoogleは「YMYL」を重視しチェックしていました。
「YMYL」とは「Your Money or Your Life」を省略したものです。
PQ（Page Quality: ページ品質）が特に重要なページもあります。このようなページをYour Money or Your Life（お金や生活） 、YMYLと呼びます。YMYLは、現在あるいは将来の幸福や健康的な生活（身体的、経済的、安全性など）に大きな影響を与える可能性があるページです。YMYLページは、信頼できるサイトに掲載されるべきで、そのコンテンツは高度な専門性と権威とともに作られていなければなりません。
（海外SEO情報ブログ より）
つまり医療、健康、金融などのジャンルです。これらのサイトへのチェックは既に行われており、次第に進化しつつあります。
そしてその対象ジャンルが、医療、健康、金融以外にも広がっていると思われます。
さらに対象サイトは今までは公共のサイトばかりだったのが今回は民間や一般のサイトまで信頼性をチェックされだしたと推測されます。
今後様々なジャンルで信頼性が正しくチェックされればｍ検索結果はかなり便利に良いものになるでしょうね。
そして木村賢氏のブログですが、
「SEOは、検索者に最適化するものである」
この言葉は素晴らしいものだと思いますね。
実際に「ユーザーの検索意図を考える」というのがSEOのポイントだと私は考えていますので、この言葉は参考になります。
そして「過去：アルゴリズムに最適化するのがSEOだった」
という言葉もその通り。
昔は確かにGoogleアルゴリズムの隙をつくというか、アルゴリズムを利用して順位を上げる、いわゆるテクニカルなSEOが重視されていました。
いまだに世の中の人々は「テクニカルなSEO」を求めている傾向があります。
実際にGoogleアルゴリズム系の記事がアクセス多かったりしますので。
「コンテンツSEO」と言われだしてから結構経ちますがいまだにその傾向があります。
テクニカルなSEOが一切効果無い訳でもやる必要が無い訳でも無いのは事実です。
ですが、そこへの労力、時間、お金を「良いコンテンツ作成」に使ったほうがかえって速いのでは？
というのが私の考えです。
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