内部リンクが多いほど検索トラフィックが多い!? 1800サイト調査から判明した検索トラフィックと内部リンクの相関関係
内部リンクと検索トラフィックの相関関係を、Zyppy(ジッピー)のサイラス・シェパード氏が調査した。
1,800サイトを対象に2,300万本の内部リンクを調査したもので、導き出した5つの分析結果をシェパード氏は次のようにまとめている:
内部リンクを多く集めているページほど検索トラフィックが多い
内部リンクが0本〜4本しか張られていないページと比較すると、40本〜44本の内部リンクが張られているページはトラフィックが4倍も多かった。
ところが、45本〜50本を過ぎると逆に減っていく。これは、サイドバーやナビゲーションやフッターのように、サイトの全ページに設置されている内部リンクによるものではないかと推測される。アンカーテキストは多様なほど検索トラフィックが多い
同じURLへの内部リンクであっても、さまざまなアンカーテキストでリンクされているページのほうが好成績だった。たとえば、同じページでも次のように多様なアンカーテキストのバリエーションがある場合だ:
内部リンク調査
ここをクリック
https://zyppy.com/seo/internal-links/study/
内部リンクのパワーを発揮する
※アンカーテキストの例示なので、上記リンク先はすべて同じページURLをアンカーテキストにしたリンクは検索トラフィックにマイナス影響を与えていない
グーグルのSEOスターターガイドでは、ページのURLをアンカーテキストとして使用することを基本的に推奨していない。しかしこれは、ランキングには影響していないようだ。
アンカーテキストにURLを使うべきではないというのは、検索評価ではなくユーザー体験の観点からのアドバイスだろう(リンク先ページの内容を推測しにくいため)。
「アンカーテキストがある内部リンク」と「アンカーテキストがない内部リンク」とで検索トラフィックとの相関関係はまったく見られなかった
アンカーテキストがない内部リンクとは、ほとんどは画像に設定されたリンクだ。画像リンクではalt属性の記述がアンカーテキストの代わりとして使われることの証だろう。
検索クエリと完全に一致するアンカーテキストで少なくとも1件は内部リンクされているURLは、検索トラフィックとのかなり強い相関関係が見られた
たとえば、「ベストなSEOブログ」のクエリで検索トラフィックが多いページは「ベストなSEOブログ」のアンカーテキストでリンクされているようなイメージだ。
なかなか興味深い分析結果だ。ただし、次の点には注意したい。
2,300万本の内部リンクは、ウェブ全体で考えるとごく一握りのデータ
相関関係と因果関係は別もの
それでも、内部リンクの最適化のヒントとしてシェパード氏の調査は確実に参考になりそうだ。
SEOコンサルタントのまとめ
■2,300万本の内部リンクを調査した結果
▼内部リンクが0本〜4本しか張られていないページと40本〜44本のページでは40本〜44本のページノトラフィックが4倍。45本〜50本を過ぎると逆に減る。理由は「サイドバーやナビゲーションやフッター」と推測される
▼同じURLのリンクの場合多様なアンカーテキストの方が良いと推測される
▼GoogleはURLをアンカーテキストにすることは勧めていないが、ランキングには影響していないと推測される
▼「アンカーテキストがある内部リンク」と「画像に貼られたリンク」での差はほとんどない。
▼検索クエリと完全一致のアンカーテキストは検索トラフィックとのかなり強い相関関係があった