Z世代の検索エンジン、TikTokの台頭
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Z世代が、グーグルのような従来の検索エンジンから離れ、TikTokを中心としたソーシャルメディアプラットフォームを検索に利用する傾向が米国では高まっているようだ。この変化は、彼らの使う言葉にも表れており、グーグル検索を意味する「ググる」という言葉を使うのではなく、シンプルに「検索する」という言葉が主流になりつつあるという。この傾向は、Z世代がインターネットに慣れ親しみ、直接的で視覚的な情報を好むことに起因していると考えられる。
調査によると、Z世代の46%がグーグルよりもTikTokやインスタグラムなどのプラットフォームでの「ソーシャル検索」を好むことが明らかになった。これは、検索にソーシャルメディアを利用する割合が7%であるベビーブーマー世代とは対照的だ。
Z世代の検索行動は、単に情報を探すだけにとどまらない。彼らはブランド・製品・サービスに関して詳しく調べるのにソーシャルメディアを使っている。データによると、この行動は2016年の41%から2023年には51%へと大幅に増加している。
ソーシャルメディアプラットフォームは、この傾向を捉え、eコマース機能やターゲット広告を統合している。2023年には、これらのプラットフォームは未成年者向けの広告収入だけで110億ドルを売り上げているという。
Z世代の購買力は2030年までに12兆ドルに達すると予測されており、企業にとって魅力的な市場となっている。
グーグルは、こうした検索行動の変化を認識しており、ある幹部は、若者の約40%が、飲食店を探すのにGoogleマップや検索ではなくTikTokやインスタグラムを使っていると指摘している(プラバカー・ラガバン氏、2022年7月のイベントにて)。
グーグルは、最近の独占禁止法訴訟の判決により、検索市場を独占していたことが認定され、さらなる課題に直面している。これに対応するため、グーグルは、マルチ検索機能を搭載したグーグルレンズや、写真に関する質問に答えるAI搭載機能などの技術に投資している。こうした取り組みは、Z世代の「視覚的でインタラクティブな検索体験への嗜好」に応えることを目的としているという。
米国での調査に基づく分析なので、日本の状況にそのまま当てはめることはできない。それでも、似たような傾向が日本の若者にも見られるのではないかと推測する。特に飲食店や旅行に関係する検索はグーグルではなくインスタグラムを利用すると筆者の会社の20代の女性が言っていたのをこの記事を読んで思い出した。実際に体験した人の生の声とともに、本物の写真を見ることができるからというのが理由だった。
マーケターは、Z世代のこのような傾向にどのように対応できるだろうか? たとえば次のような戦略はどうだろうか?
ソーシャルメディアへの注力
視覚的なコンテンツの重視
インタラクティブな体験の提供
インフルエンサーマーケティングの活用
パーソナリゼーション
ブランディングの確立
信頼性の確保
これらの戦略を組み合わせることで、Z世代の消費行動の変化に効果的に対応し、彼らの心を掴むことができるかもしれない。
SEOコンサルタントのまとめ
[Web担当者Forum]より
「調査によると、Z世代の46%がグーグルよりもTikTokやインスタグラムなどのプラットフォームでの「ソーシャル検索」を好む」
「Z世代はブランド・製品・サービスに関して詳しく調べるのにソーシャルメディアを使っている。データによると、この行動は2016年の41%から2023年には51%へと大幅に増加している」
【白石】
▼たしかに、最近「ググる」という言葉は聞かなくなりましたね。。
▼私自身TikTok投稿を以前から利用し、今年からは配信もやっていますけど、
投稿であらゆる動画がおすすめに流れてきます。
必然的に「流行り」のものが流れてきて、それがさらにバズる、ということになっています。
「TikTokやっていない人」の中にはいまだに「ダンス踊っているSNS」と思っている方が多いかもしれませんが、全然違います。
▼IT業界では7年くらい前は「若者はGoogleよりインスタで検索する」と言われました。
そして現在ではTikTokへと広がっています。
▼近年クライアントさんに言っているのは「SEO」はもはやGoogleだけではなく、X、インスタ、TikTok、YouTubeなどの対策も含まれてきており、対策が必要だということです。