グーグルにアピールしても無駄なSEOテク5選+SEOに効くコンテンツ作りの原則
グーグルにアピールしても無駄なSEOテク5選+SEOに効くコンテンツ作りの原則【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
過去のアップデート、特にレビューアップデートで検索トラフィックを大きく減らしたサイトが、直近のコアアップデートで、今度は逆に大きくトラフィックを増加させた。これらのサイトの主要なコンテンツはペット関連のレビューであったが、購入もできるようにECサイトの機能も持っていたという。
こうした発見について、次のようなコメントがあった。
「カートに入れる」ボタン最強!
つまり、ショッピング機能を追加すれば(ユーザー行動が発生するため)グーグルの評価が上がるという意味(皮肉?)だ。
このコメントに対して、グーグル検索の広報担当であるSearchLiaisonが、
・グーグルがページをどう評価するか
・グーグルにアピールしても無駄なことの例
・グーグルで評価されるコンテンツ作りの原則
などの具体的な情報を含めながら解説した:グーグルに何かを「アピール」しようとしたり、グーグルが「望んでいる」と思われることをしたりするのは、オススメしません。訪問者のために意味のあることをすべきです。素晴らしいサイトを作ることが、グーグルの評価システムに良いサイトだと認識させる最善の方法なのです。グーグルのためだけにいろいろなことをするのは逆効果です。
ここでは皆さんに向けた言葉ではなく、一般的な考え方をお話ししています。
「グーグルに何かをアピールしようとする」ことは、グーグルの評価システムから遅れを取ることになります。前回のツイートで書いたことを思い出してください。
Perhaps we need to speak more clearly that our systems are chasing what people like, so if you “chase the algorithm,” you’re behind. If you chase what people like, you’re ahead of the algorithm. pic.twitter.com/6knScZJbxP
— Google SearchLiaison (@searchliaison) November 16, 2023
※Web担編注 上記ツイートの内容は以下のとおり:
明確にしておきましょう。グーグルのシステムは人びとが望ましいと感じることを追求しています。つまり、こういうことです:あなたが「アルゴリズムを追いかける」のならば、グーグルが追求していることの一歩うしろにい続けることを意味する
あなたが「人びとが望ましいと感じることを突き詰める」ように動けば、グーグルより一歩前を進むことを意味する。
グーグルに何かを「見せる」ことをやめましょう。これまでたくさんのサイトをチェックしてきましたが、次のような傾向がよくあります:
グーグルにアピールして無駄なこと5つの例
「専門家」がコンテンツを確認したとページに書いてある。おそらくそうすれば評価が上がると勘違いしているページ内目次のようなものがページ冒頭に並んでいる。いつの間にか、それさえあれば評価が上がると思われるようになった
ページの更新日が最新だったり、そのコンテンツがそれほど新しくはないのにわざわざその日に更新したりしている。新しいコンテンツだと思われれば評価が上がると考えているらしい
ページの最後に「よくある質問」のようなものがある。多くの人が検索するフレーズを入れれば評価が上がると聞いたからだろう。訪問者はそういうものを求めていないと思う
メインコンテンツの途中に、さまざまなものが挿入されていて、コンテンツをきちんと読めない。グーグルに何かを「見せる」ための行為というよりも、単に読みづらいという問題がある
もちろん、上記のようなサイトやページが検索結果の上位に出てくることが、まだ多々あります。大手サイトでも小さなサイトでも。グーグルの評価システムが完璧ではないからです。今回のアップデート後も、さらにシステムの改善を続けていきます。
It’s not uncommon after we release an update some may point to flaws/problems with search. “But what about!” As said, Google Search isn’t perfect & never will be. There will always be some bad examples to point at. Feedback *is* appreciated & it doesn’t mean we’re ignoring it... pic.twitter.com/cv3p54RhCh
— Google SearchLiaison (@searchliaison) November 16, 2023
※Web担編注 上記ツイートの内容は以下のとおり:
アップデート後に、検索に関するおかしな点や問題点が指摘されるのは、珍しいことではありません。しかし前述のように、グーグル検索は完璧ではありませんし、そうなることもないでしょう。常に対処すべき良くない例はあります。グーグルは、「人々が求めているものに応えるページ」を高く評価したいと考えています。それを理解してもらえるよう、ガイダンスの改善にも取り組んでいます。新しいヘルプページで次のようなことを説明する予定です:
グーグルの検索で成功するための最も重要なポイントは、人々を喜ばせるコンテンツを用意することです。「グーグルが求めていること」をしようと思うのは間違いです。たとえば、「グーグルは長文のコンテンツを求めている」などと聞いて、読者の役に立たない長文を書く人もいますが、それは逆効果です。
グーグルが求めているのは、訪問者の皆さんに喜んでもらえるコンテンツです。訪問者に役立つ、満足のいくコンテンツこそが、グーグルでの成功の基礎となるのです。
「グーグルで評価されるコンテンツ」作りについて考える際には、次の原則に立ち返ってください:
「訪問者にとって満足のいくコンテンツか?」
自問自答した答がイエスであれば、それを実践すればいいのです。それがグーグルの求めるものなのですから。
ただし、私は検索セントラルチームではないし、コンテンツ作りにも関わっていません。そのため、今後のヘルプページの内容などを保証することはできません。
しかし、皆さんから寄せられたさまざまなフィードバック、たとえば、
「大手サイトはどうなのか?」
「本当に質の良いコンテンツを作っているのに評価されていないサイトがある」
といった声は、検索品質チームに確実に伝えています。質の高い体験を提供しているサイトが成功できるよう、私自身も願っています。そのためにも、「グーグルに何かを見せる」ためだけの行為はやめましょう。訪問者に素晴らしい体験を提供することこそが、グーグルの評価システムに良いサイトだと認識させる方法なのです。
I wouldn't recommend people start adding carts because it "shows Google" any more than I would recommend anyone do anything they think "shows Google" something. You want to do things that make sense for your visitors, because what "shows Google" you have a great site is to be ...…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) March 21, 2024
1本の記事にできるくらいの長い投稿だ。要点をまとめる:
●ユーザーの満足を第一に考え、グーグルばかりを意識した施策をするべきではない
●グーグルが評価するものとかけ離れている例:
・実際は違うのに「専門家によるレビュー済み」の表示
・コンテンツ最上部に目次を入れる(内容の長さや複雑さと関係なく)
・実際には更新していないのに、見せかけのコンテンツ更新日を変える
●上記のような施策が機能している場合が大手サイトでもあるが、一時的なもの。グーグルはシステムを継続的に改善している●グーグルが評価しようとしているのは、ユーザーを本当に満足させるコンテンツやサイト。そうではない見せかけの手法は報われない
●コンテンツ作りの指針となる自問自答は「このコンテンツは訪問者を満足させるか?」
●ユーザー満足が最重要であり、グーグルの評価ポイントを気にしすぎないよう、新しいガイダンスを提供したいと考えている
●「グーグルが求めているものを推測して実行する」のではなく、「訪問者に最高の体験を提供することに集中」すべき
SEOコンサルタントのまとめ
■Google SearchLiaison
●Googleに何かを「アピール」しようとしたり、グーグルが「望んでいる」と思われることをしたりするのは、オススメしません。訪問者のために意味のあることをすべきです。素晴らしいサイトを作ることが、グーグルの評価システムに良いサイトだと認識させる最善の方法なのです。グーグルのためだけにいろいろなことをするのは逆効果です。
■Google SearchLiaison
Googleのシステムは人びとが望ましいと感じることを追求しています。つまり、こういうことです:
★あなたが「アルゴリズムを追いかける」のならば、グーグルが追求していることの一歩うしろにい続けることを意味する
★あなたが「人びとが望ましいと感じることを突き詰める」ように動けば、グーグルより一歩前を進むことを意味する。
■Google SearchLiaison
Googleにアピールして無駄なこと5つの例
①「専門家」がコンテンツを確認したとページに書いてある。おそらくそうすれば評価が上がると勘違いしている
【白石】「専門家の監修」はSEOには影響無いようです。ただ、「ユーザーに対して」は大きく影響すると思います。
②ページ内目次のようなものがページ冒頭に並んでいる。いつの間にか、それさえあれば評価が上がると思われるようになった
【白石】目次をつけるのは良いですが、折りたためるようにすべきで、デフォルトでは折りたたんでいるのが良いですね。
③ページの更新日が最新だったり、そのコンテンツがそれほど新しくはないのにわざわざその日に更新したりしている。新しいコンテンツだと思われれば評価が上がると考えているらしい
【白石】更新日、年が新しくてもSEOには関係無いですが、個人的にはユーザー目線ですと「最新の情報を見たい」ので、新しい仁付の記事を探して読んでいます。
④ページの最後に「よくある質問」のようなものがある。多くの人が検索するフレーズを入れれば評価が上がると聞いたからだろう。訪問者はそういうものを求めていないと思う
⑤メインコンテンツの途中に、さまざまなものが挿入されていて、コンテンツをきちんと読めない。グーグルに何かを「見せる」ための行為というよりも、単に読みづらいという問題がある
【白石】マーケティング的には「記事の間の関連リンクはクリックされやすい」と言われてますが、SEO的な効果は無いようです。
■Google SearchLiaison
グーグルの検索で成功するための最も重要なポイントは、人々を喜ばせるコンテンツを用意することです。「グーグルが求めていること」をしようと思うのは間違いです。たとえば、「グーグルは長文のコンテンツを求めている」などと聞いて、読者の役に立たない長文を書く人もいますが、それは逆効果です。
【白石】いまだにSEO記事の設定で、「4000文字以上」などと設定している会社がありますが、SEO的には無県警なことです。ただ、「ライターさんが自然と情報を網羅するための目安」というための指定なら別です。