目次
効果的なリンクビルディングを成功させるプロセスとは?その1
効果的なリンクビルディングを成功させる10のプロセスと便利なツールたち【前編:手法と事例】
リンクビルディングは、今なお極めて効果的なデジタルマーケティング戦術の1つだ。検索順位が上がるだけではない(確かにオーガニックな検索順位決定要因ではあるが)。リンクはそれだけでなく、
●他サイトからのクリックスルーを促し
●リードを生み出す
ことによって、検索トラフィックや広告トラフィックへの依存度を下げてくれる。とは言うものの、昨今のグーグルは、自前でリンクを増やすような戦術のほとんどに難色を示している。間違った手法を使うと検索でビジビリティが落ちることになるおそれがあるいま、どのようにリンクを構築すればいいのだろうか。
はっきりしていることがある:
●リンクビルディングはスケーラブルではない
●リンクビルディングは簡単でもなければすぐにできるものでもない
●リンクビルディングの新しいアプローチとは、次のようなマーケティングのあらゆるアセットとプロセスを統合したものだ:●コンテンツマーケティング
●関係性の構築
●インフルエンサーへの働きかけ
現在においても被リンク対策は重要です。つまり高い効果があるという事です。
Googleはリンクの売買を禁止しており、ペナルティの対象としていますが、逆に言えば売買しなければ問題ないという事です。
リンクビルディングキャンペーンで目指すもの
●リンクをもたらすアセット
●検索上位を獲得できるアセット
(ライターやブロガーの大半は参照すべきソースをグーグルで検索して探すので、検索順位が高いコンテンツはオーガニックなリンクが集まる)
ここにはちょっとした循環論法がある。リンクを獲得するには検索上位を獲得するコンテンツが欲しいところなのだが、リンクなしに検索順位は上げづらいのだ。
リンク獲得のキャンペーンを本気で成功させたいなら、●リンクしてもらえるコンテンツアセット
●関連キーワードにおけるグーグル検索の上位
の両方を狙う必要がある。
どの世界でも同じですよね。「金持ちがさらに金持ちになる」。
上位サイトがより被リンクを集める。しかし上位に上がるためには被リンクがいる。。。
スパムでなくスケーラブルでもないリンクビルディングの手法とは
●リンクしてもらえるコンテンツ ―― 被リンクを集めるコンテンツの調査と制作。これがないとリンクは集まらない
●エゴベイト ―― インフルエンサーをコンテンツで取り上げることで、公開したコンテンツに被リンクしてもらうと同時に、その名前を活用してさらにリンクを集める
●関係性の構築 ―― ソーシャルメディアでパブリッシャーやジャーナリストとつながり、ブランドに馴染みを持ってもらい、それによってレスポンスを良くする
●リンク切れ起点のリンク獲得 ―― アクセスできないページにリンクしているウェブサイトのオーナーに連絡し、代わりに自分のサイトの「生きた」ページにリンクしてくれるよう依頼する
▼リンクされそうなコンテンツを作る
▼インフルエンサーを利用
▼パブリッシャーやジャーナリストと繋がる
▼リンク切れサイトに自分のサイトを載せてもらうよう交渉
…結局インフルエンサー、つまり広告やコネかよ。。
リンクビルディングキャンペーンの実例
われわれは次の手順で進めた。
1:このテーマに関する最新情報について話を聞くためこの教授と連絡をとった。教授はアルツハイマー病の患者のための新しい室内インテリアデザインを紹介してくれた。偶然にも、クライアントがEコマースで力を入れている「インテリア照明」と完璧に一致した。
2:キーワードなどを追加で調査し、「アセットをどんなキーワードで検索上位にランクインさせればもっと多くのブロガーやジャーナリストに見つけてもらえるのか」を明らかにした。
3:同時に、実際のコンテンツに取りかかるより先に、削除されているインタビューについて記事を書いたことのあるジャーナリストやブロガーを割り出した。
また、(アルツハイマー病などわれわれの切り口に沿って)こういったテーマを扱っている有力インフルエンサーを見つけた。
リンクに関する働きかけをする前にわれわれのチームと顔なじみになってもらうために、ツイッターのリストを作り、やり取りを開始した。
こうして、実際のコンテンツアセットに取りかかり始める段階では、次のようなことが判明していた:
●リンクしてもらえるアセットのテーマ
●コンテンツ作りに参加してもらえる専門家
●コンテンツを公開したらすぐに働きかけが可能なブロガーやジャーナリスト
▲リンクを集める切り口は?
▲リンクに繋がる参照先/引用元は?
▲参照先が無くなっていて、自分のところにリンク先を変更してもらえるリンクはないか?
▲Googleで検索上位に入る(そして継続的なクリックスルーに繋がる)可能性がしっかりあるか?
実際に働きかけを開始するまでに、2つの強力なアドバンテージができていた。
●働きかけのメールで教授の名前を利用できた
これは「エゴベイト」の戦術だ。リンクを張ってもらうように働きかけるメールのなかで著名な教授の名前を挙げることで、リンクを張ってもらう可能性を高められる。
●Twitterでやり取りした(あるいはすでにリンクしてくれている)ほかのインフルエンサーを紹介できた
加えて、新たに構築したソーシャルメディアの人脈を駆使して働きかけ先をさらに調査および発見できた。
▲Mashableに掲載されたインフォグラフィックなのであなたもぜひ。
▲ウィル・レイノルズ氏にリンクして頂きました、あなたもこの投稿でも紹介なさってはいかがでしょうか?
▲ランド・フィッシュキン氏がツイートした私の投稿をご覧頂けましたか?
同じテーマに関して投稿する場合の情報源にいかがでしょうか。
ステイシーさんアツツハイマー病患者の生活や療養所に〇〇〇〇を活かす方法に関するこのリソースの制作に関しては、****研究センター主任の●●●●教授と協力しています。
より注目を集めるに値するものだと考えており、拡散の協力をお願いするためご連絡いたしました。
リソースページやブログで以下のリンクをご紹介いただけないでしょうか。https://************.com/
ご質問があればお問合せください。
****リサーチ及びコンテンツ担当責任者
EATの事もありますので、専門家と手を組む、という流れができそうですね。
各プロセスで使えるツール
1. リンクしてもらえるコンテンツアセットの制作
リンクしてもらいやすい切り口
●「~の安全性」
●「~の歴史」(特に教育者に働きかける予定の場合)
●最近の研究(特にジャーナリストに働きかける予定の場合)
●業界調査(と統計)。ニッチ分野を扱うブロガーに効果的リンクしてもらいやすいアセット
●スライドショーとプレゼンテーション
●電子書籍
●ホワイトペーパー
●各種調査
●質問と回答/質問企画(Ask Me Anything)
●ウェブセミナー
●インフォグラフィック
●チートシート(虎の巻)
●動画の文字起こし
●ポッドキャスト
●インタビュー
●ツール
●掘り下げ記事
●Excel書類
●Word書類
2. ブレインストーミングのツール「TextOptimizer」
※Web担編注 TextOptimzerはUIに日本語表示(ベータ版)があるがほとんど日本語化されておらず、日本語のページを対象とした分析も現時点では適切にはできないようだ。
3. 働きかける対象を決める
核となる言葉に関連するさまざまなクエリでグーグルの検索結果にどんなウェブページが表示されるのかを知ることができる。
※Web担編注 Serpstatは、日本語でも問題なく扱えるようだ。