吉本興業の芸人に聞いた吉本芸人の現実…「舞台に出して貰えない」
私が実際に吉本興業の芸人に聞いた話です。
インディーズのお笑いライブ
私は元お笑い芸人です。
正確には、お笑い芸人としては芸能事務所には入っていないのでずっと「インディーズ芸人」であり、
現在でも「芸人」とも言えます。
ただ、10年前くらいから舞台での活動をしなくなった為に「元芸人」と言っています。
現在では「SEOセミナー」や「講演会」での雑談として、現認時代に体験した話をお話させて頂いています。
最近、吉本興業の「闇営業」から発生した様々な騒動が話題になっていて、思い出したお話を書きたいと思います。
私は1997年にお笑いの舞台デビューをしましたが事務所には所属できず、各プロダクションの「ネタ見せ(オーディション)」を受ける日々でした。
それと並行して私はインディーズの団体を立ち上げ、自ら小屋(ライブハウス)を借り、主宰してライブ活動をしていました。私は「代表」として活動していました。
毎回10組程度、仲間の芸人たちとライブをするというもの。
お客さんはだいたい知人に声をかけても7人~30人くらいでしょうか。。。
あるライブの時、私は欠席してしまいましたが「ゲスト芸人」として「だいたひかる」さんに出演して頂いた事もあります。
その後R-1グランプリで優勝されました。お会いできず残念でした。
そして、のちに別団体に移籍しました。
吉本の若手芸人はなかなかライブに出られない
そんな中、とあるライブを主宰して時の事でした。
たしか千葉のあるホールだったと思います。
インディーズお笑い団体のサイトへの応募だったのか、仲間芸人を通じてなのかは忘れてしまいましたが、初対面の芸人さんがいました。
その時の会話で、コンビ名を聞いた後にこんな会話がありました。
「実は吉本なんですよ。」
私は、天下の吉本興業所属の芸人がインディーズのライブ、それもお客さんがわずかしか来ないようなライブにでるなんて、理由がわからなかったのでよく聞いてみると
「よしもとのライブになかなか出られないんですよ。人数が多いから。でも舞台に出て経験を積みたいんです。」
という事でした。とはいえ、吉本所属なのに勝手にインディーズライブに出るという事で『コンビ名を変えて』出ていました。
巷では「よしもとの若手のライブのギャラが少ない」という事が問題視されていますが、
芸人を目指していた私たちからしたら、「良いか悪いか」は別にして「当然の事」でした。
それどころか「チケットノルマ」があり、実質「自分でお金を出してライブに出る」なんて事もザラでした。
芸人に限らず、自分の夢の為にアルバイトをしながら、なんてのはよくある話ですよね。
話を戻しますが、吉本の若手芸人には「ギャラが無くてもいいから練習したい、場数を踏みたい」という芸人もいたんです。おそらく今もいるでしょう。
とはいえ、若手芸人のギャラが上がる事については賛成です。