グーグルの否認ツールは効いてる? 効いてない? サイトへの全被リンクを否認してみたが……
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SEO専門家のサイラス・シェパード氏が、おもしろい実験を行った。自身のウェブサイトへのすべての被リンクを否認するというものだ。
シェパード氏は、自身のウェブサイトへのリンクをSearch ConsoleとAhrefsで調べ、そのすべてをグーグルの否認ツールを使って否認するという実験を行った。否認したリンクには、高評価サイトを含む1,473の独自ドメイン名からの1万以上のリンクが含まれていた。実験の目的は、否認ツールの影響をテストすることだった(否認ツールは、本来は「不自然なリンクによる手動ペナルティからサイトを回復させるため」のもの)。
驚くべきことに、約2か月後、この否認はウェブサイトのトラフィックにほとんど影響を与えなかった。否認を送信した直後にトラフィックがわずかに増加したが、全体的にサイトのパフォーマンスはほとんど影響を受けなかった。唯一の顕著な変化は、Search Consoleで報告されたリンク数の一時的な減少だったが、これは後にグーグルのレポーティングシステムのバグによるものと判明した。
シェパード氏は、影響がなかった理由について3つの仮説を挙げている:
●[仮説1] グーグルは否認ファイルに信頼を置いていない ―― グーグルは否認ファイルを信頼せず、命令ではなく提案として扱っている(問題がある否認ファイルは処理しない場合がある)
●[仮説2] 否認の効果が発揮されるまでには時間がかかる ―― 否認の効果が現れるにはさらに時間が必要で、最大2か月~3か月かかる可能性がある
●[仮説3] 否認したリンク数が不十分だった ―― 測定可能な差を生むほど十分なリンクが否認されなかった。
これらの結果を受けて、シェパード氏は2回目の、ターゲットをより絞った否認ファイルを送信した。2回目は「全リンク」ではなく「低品質なリンク、スクレイピングサイト、スパム」を対象とした。この新しい否認ファイルをより長期間保持する予定とのことだ。
また、シェパード氏は、将来的に否認ツールが完全に削除される可能性をジョン・ミューラー氏が示唆したことも言及している。だが、サイト所有者に検索パフォーマンスに対する一定の制御手段を与えるため、このツールが利用可能なままであることをシェパード氏自身は望んでいる。
SEOコンサルタントのまとめ
2017年くらいの体験談ですけど、
「ちょっとSEOをかじったような方」
はやたら被リンクを気にしてましたね。
そんな方にはすぐ否認ツールをすすめてました。
「それで気が済むならどうぞ…」という意味で。
■Googleの否認ツールについて[Web担当者Forum]
●[仮説1] グーグルは否認ファイルに信頼を置いていない
●[仮説2] 否認の効果が発揮されるまでには時間がかかる
●[仮説3] 否認したリンク数が不十分だった