5月のコア アップデートで順位が入れ替わったのは検索意図解釈の変化が原因か?
5月下旬にグーグルはコア アップデートを実施した。このコア アップデートがもたらした検索結果の変化から、ある特徴が見て取れるそうだ。
米国の腕利きSEOコンサルタントのリリー・レイ氏が報告したその特徴とは、検索意図解釈の変化による順位変動だ。要は、「検索キーワードがどういった検索意図をもっているとグーグルが解釈するかのロジック」の変化によって、それぞれの検索意図に向けたページの順位が入れ替わったということだ。
ブロック玩具の「legos」(レゴ)という検索キーワードの検索意図としては、たとえば次のようなものが考えられる:
レゴについての解説
レゴの口コミ
子ども向けのレゴ
大人向けのレゴ
レゴを買える店
etc.
今回のコア アップデートではこうした内容についてのページの順位が大幅にシャッフルされたというのだ。そのシャッフル状況は、下記ツイート埋め込みをクリックして、さらにツイート内の画像を拡大して確認してほしい:
The keyword "legos" provides a good example of the level of intent switching that happened with this core update.
There are articles defining legos, lego reviews, legos for adults, legos for kids, where to buy, etc.
And everything reshuffled after the core update pic.twitter.com/DYqjX4Jczr
— Lily Ray 😏 (@lilyraynyc) June 9, 2022
画像をみると、次のような変化が起きているように思える:
購買ページ(一般または子ども向け) ―― 上昇
大人向けのレゴ情報・購買ページ ―― 低下
レゴについての全般的な解説 ―― 上昇
コア アップデートで順位が下がったとしても、それは必ずしもページに問題があるからとは限らないとグーグルは説明している。レイ氏が示したのはこれを示す良い例だ。コア アップデートで順位が変わったのは、
品質が低いから・高いから
とは限らず、サイトには直接関係ない要因として、ユーザーの検索意図が変化した
または検索意図の解釈をグーグルが変えた
ことにより、「そのキーワードがもつ検索意図(だとグーグルが判断したもの)」に合致したコンテンツをより上位に表示するようになったのだと考えられる。「ユーザーの検索意図の変化」や「グーグルの検索意図解釈の変化」は、サイト側で制御できるものではない。これは受け入れるしかない。対処できることがあるとしたら、ユーザーがそのクエリで今何を求めているのかを探り当て、その要求を満たすコンテンツを新たに投入することだろう(そのコンテンツがサイトのテーマに合っていることも条件になる)。
SEOコンサルタントのまとめ
■SEOコンサルタントのリリー・レイ氏は「検索意図解釈の変化による順位変動」を報告しました。
<例>「legos」(レゴ)という検索キーワードの検索意図の変化
●購買ページ(一般または子ども向け)→上昇
●大人向けのレゴ情報・購買ページ →低下
●レゴについての全般的な解説→上昇
コア アップデートで順位が変わったのは、
「品質が低いから・高いから」とは限らず
「ユーザーの検索意図が変化した」
「検索意図の解釈をグーグルが変えた」
ことにより「そのキーワードがもつ検索意図(だとグーグルが判断したもの)」に合致したコンテンツをより上位に表示するようになったのだと考えられる。[Web担当者Forum]
▼「ユーザーの検索意図」は当然、時期や時代により常に変化します。
Googleがそれに合わせてアルゴリズムを変化させているというのは納得です。
コンテンツを作る側は常に「ユーザーの検索意図」を推測してコンテンツ内容を変えていく必要がありますね。