アドセンスのせいでページ表示が遅いけど、グーグルは大目に見てくれるよね?
「Google AdSense(アドセンス)のせいでページ表示が遅くなっていると、Lighthouseが指摘している。アドセンスはグーグルのプロダクトだから気にしなくてもいいだろうか?」
こんな質問を、グーグルのジョン・ミューラー氏が尋ねられた。
ブログなどではGoogle AdSenseを、メディアではGoogleアドマネージャーを、それぞれ広告掲載用の仕組みとしてよく利用していることだろう。
この2つは、どちらも非常に便利なのだが、ページ表示を遅くする原因でもある。広告サーバーから最適な広告を取得して表示する処理に、どうしても時間がかかってしまうからだ。
「でも、グーグルのサービスだから大丈夫でしょ」と思う人もいるかもしれない。
ミューラー氏は次のように答えている:■Google JohnMueller(ジョン・ミューラー)氏(@JohnMu)
一般的に言えば、ページ表示が遅くなっている原因がグーグルのプロダクトだとしても、遅いということに変わりはない。
何が原因でページ表示が遅くなっているかは、Google検索にもユーザーにも関係ない。遅いものは遅いのだから。このやりとりを見て、別のユーザーは次のように指摘している:
「パフォーマンス監査では、ページ表示が遅い原因がグーグルのサービスであることが多々あります ―― アナリティクス、タグマネージャー、広告サービス、フォント。
どう対処すればいいのでしょうか?」これに対してミューラー氏は次のように明言している:
「グーグルのサービスがページ表示を遅くしているのであれば、次のどちらかの対処になるだろう:
問題にならないように実装する
別のサービスを検討する(そのときはフィードバックを送ってほしい)
ページエクスペリエンスに関しては、グーグルのプロダクトだからといって特別扱いしてはいけない」アドセンス広告がページエクスペリエンスを悪くしているという話はときおり耳にする。しかしグーグルの検索チームは、同じ会社のサービスだからといって手心を加えたりはしない。
ミューラー氏が言うように、グーグルの製品だから遅くてもかまわないとユーザーは大目には見てくれない。可能ならば、技術に詳しい人と相談しながら、改善を進めるのがいいだろう。たとえば、次のような手法が考えられる:
サイトにタグを入れたのが昔ならば、最新のタグに変える(新しいタグでは非同期読み込みなどが追加されている場合がある)
タグ自体やタグが読み込むスクリプトのURLをprefetchしたりドメイン名をDNS prefetchしたりする
Google AdSenseならば、遅延読み込みを実装する
Google Ad Managerならば、enableSingleRequestやenableLazyLoadなどを実装する
※Web担編注: 上記実装には独自の開発が必要なものもある。また、ここに挙げた手法がすべて、あなたのサイト環境で効果が出るとは限らない
I don't know what in particular you're referring to - it sounds like something to bring up with them. In general, if your page is slow (or otherwise problematic) because of another Google product, it's still slow. We - and users - don't care why a page is slow. Slow is slow.
— 🐐 John 🐐 (@JohnMu) February 15, 2022
It is serious. If Google services are slowing your pages down in ways you don't want to accept, either integrate them differently, or consider other services (and please send them feedback too). Don't special-case Google products when it comes to page experience.
— 🐐 John 🐐 (@JohnMu) February 15, 2022
SEOコンサルタントのまとめ
質問:Google AdSense(アドセンス)のせいでページ表示が遅くなっていますがグーグルのサービスだから気にしなくてもいいですか?
↓
■Google ジョン・ミューラー氏
一般的に言えば、ページ表示が遅くなっている原因がグーグルのサービスだとしても、遅いということに変わりはない。何が原因でページ表示が遅くなっているかは、Google検索にもユーザーにも関係ない。遅いものは遅いのだから。
▼「ユーザー目線」で考えればGoogle のサービスかどうかは関係なく「不便は不便」なので関係ありませんよね…。でも「ユーザー目線」を貫くGoogleもさすがですね。