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カニバリゼーションとは何ですか?

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カニバリゼーションとは何ですか?

Googleの「ウェブマスターオフィスアワー」2020年2月27日の内容です。

質問「カニバリゼーションとは何ですか?」

カニバリゼーションとは何ですか?
最近よく聞くのですが、Googleでは対処法などあるのでしょうか?
マーケティング用語では共食いという意味です。
検索エンジンでは、複数の重複するキーワードが、ランキングを食い合うという様に使っているようです。
一部の方は、全体品質を上げる為、流入が無かったりテーマが複数ある場合は絞るために記事を削除しているようです。
(低品質の削除では無い)
このような、根拠の無い情報や対策は信頼できるのでしょうか?

Google金谷氏の回答


■Google金谷氏

「カニバリゼーション」ではGoogle側よりWebマスター側で起きる現象のそうに思います。
僕の理解では、何かのキーワードでAのページを上位表示させたいけどBのページが上位表示してしまって、
Bに人が行かずコンバージョンが得られない、というような。
こういった状況を「カニバリゼーションが起きているのでどうしようか」
という感じの使い方をしていると思うんですけども、それだけではなくて色々な解釈をされている方がいて
コンテンツを削除したりとか、色々な試行錯誤が見られるなと思います。
実際の定義はわからないのですが
「Aのページを上位表示させたいけどBのページが上位表示してしまって、」
という場合に、(僕ら)Googleに「こちらがメインですよ」と伝える方法は無いです。
キーワードに対して「こちらを上位にしてください」と伝える手段は無いんですけど、
基本的にはページの構成であったりメタタグ…(メタタグと言うとメタタグがランキングに関係あるのかという解釈をされる方がいるかもしれませんが)Googleにページが持っている情報を適切に伝える。
例えばページAをページBが確実に違うものをテーマにしているのであれば、
Googleに伝わるような書き方をしていれば実際にページAが上がってくるのではないか。
もしそれでもページBが上位に来てしまうのであれば、考えるべきは
ページBにコンバージョンを発生させる要素を載せる、みたいなほうがいいと思いますし
それでもページAのほうがユーザーの動線的に良いという感じであればページBをページAとマージする。
というのもひとつのアイデアかなと思います。
よくある質問が、
「カニバリゼーションが起こりがちなのでひとつのテーマで沢山のページを作るのが良いか
一つのページを作るのが良いかどっちが良いですか?」
と聞かれることが多いのですが
正直「ケースバイケース」としか言いようが無いなと。
勿論何かの傾向を統計的に取れば、一つにしたページのほうが上位に行きやすいとか、下位に行きやすいとか、
そういった傾向が何かつかめるかもしれませんけど、それはあくまでも現時点でのアルゴリズムでの現象であって
それがGoogleの狙っている事でもないので。
そういったとくり方をした場合、Googleが傾向を変えた時に一気にそういったサイトが上位から消えてしまうので。
単純に、どこのページからコンバージョンが発生してもいいようにする、ですとか、
Googleの検索を意識するだけではなくて実際にユーザーが来た時に複数のコンテンツがあるほうが良いと思うのでしたら
そういったページの構成にすれば良いと思いますし、1万文字の長いページが良いと思うのでしたらそれを作れば良いと思いますし。戦略とかの問題にもなってきますので僕等が言う事ではないかと。

なので簡単に「ページAを上位にしてください」ということはできないです。
ただそこから先は皆さんの戦略になるので実際にユーザーの挙動などを見ながらコンバージョンが発生するように配置すれば良いのかなと思います。

Japanese Webmaster Office Hours(ウェブマスター オフィスアワー 2020 年 02 月 27 日)

Japanese Webmaster Office Hours(ウェブマスター オフィスアワー 2020 年 02 月 27 日)

SEOコンサルタントの感想

【まとめ】
▼Googleにメインにしたいページを伝える方法は無い
▼ページを多数作る方が良いか?1つの長いページが良いか?⇒「ケースバイケース」
▼上位に表示されたページでコンバージョンが高く発生するようにする

  • B!