「AI時代のSEO」のファイナルアンサー? 「あらゆる場所での検索最適化」とは
「AI時代のSEO」のファイナルアンサー? 「あらゆる場所での検索最適化」とは【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
「生成AIでSEOはどうなるのか」「生成AI最適化が重要になるのか」などの疑問に対するファイナルアンサーとなるであろう提言を、SEOとマーケティングの専門家であるランド・フィッシュキン氏が行った。
生成AIが検索にも使われるようになり、それに合わせた最適化の取り組みとしての用語が乱立している。たとえば、次のようなものだ:
●GEO(生成エンジン最適化、Generative Engine Optimization)
●AIO(AI最適化、AI Optimization)
●LLMO(大規模言語モデル最適化、Large Language Model Optimization)
しかしながら、どれも明確な定義が定まっているわけでもなく、単なる流行語として好き勝手に使われているような印象もうける。しかしながら、どれも明確な定義が定まっているわけでもなく、単なる流行語として好き勝手に使われているような印象もうける。
ランド・フィッシュキン氏は、「新しい用語でSEOを再ブランド化しようとする絶え間ない試み」に不満を表している。不必要に物事を複雑にしていることを懸念しているのだ。
さまざまな新用語の代わりにフィッシュキン氏が支持している考え方は、数年前にDeviationのアシュリー・リデル氏が提唱した次の用語だ:
SEO = Search Everywhere Optimization
「あらゆる場所での検索に対する最適化」「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」という用語は、グーグルやヤフー、Bing、DuckDuckGo、AOLといった検索プラットフォームからのトラフィックを獲得する取り組みとして、もともとは定義されていた。
それに対してこの「Search Everywhere Optimization(あらゆる場所での検索最適化)」が最適化する対象は、「特定のトピックに関してコンテンツを消費するために人々が訪れるあらゆるプラットフォームからのトラフィック」だ。つまり従来の検索エンジンだけでなく、YouTubeやX、RedditなどのソーシャルネットワークやAIツールもすべて含まれる。
「SEO」は「Search Everywhere Optimization」のことであると再定義すれば、人々が情報を取得しようとする限り、新たな手段が登場したとしてもSEOが重要であることに変わりはない。結果として、自分たちの仕事が時代遅れになったり不要になったりすることに対するSEO専門家の懸念を和らげることができるともフィッシュキン氏は考える。
「あらゆる場所での検索最適化」の3つの主要原則を、フィッシュキン氏は次のように捉えている:
●「ランキングを上げること」よりも「行動を促すこと」が重要 ―― マーケティングは今後100年間必要とされるが、ランキングはそうではない
●成功を「トラフィック」ではなく「影響力」で測る ―― トラフィックは虚栄の指標。ウェブサイトのコンテンツは、カスタマージャーニーにおいてますます重要性を失っている
●オーディエンスが注目する場所を対象とする ―― 検索トラフィックは、他のあらゆる場所でマーケティングを正しく行った結果としての報酬になっている
フィッシュキン氏は、「あらゆる場所での検索最適化」が適切な用語であることを強調し、数年後にはSEOの「E」が普遍的に「Everywhere」を意味すると理解されるようになることを期待している。
SEO=Search Everywhere Optimization(あらゆる場所での検索最適化)という再定義は、筆者も個人的には支持する。広く普及することを願いたいが、どうだろうか。業界の権威者が賛同してくれればいいのだが。
SEOコンサルタントのまとめ
●GEO(生成エンジン最適化、Generative Engine Optimization)
●AIO(AI最適化、AI Optimization)
●LLMO(大規模言語モデル最適化、Large Language Model Optimization)
■アシュリー・リデル氏[Web担当者Forum]
SEO = Search Everywhere Optimization
「あらゆる場所での検索に対する最適化」
【白石】結構前から「検索行動」は検索エンジンだけでなく、X、インスタ、TikTokなどのSNS、そしてYouTubeなどでもされるようになってきました。
ですので「検索の最適化」はSNSや動画サービスも含むと考えます。