ガイドライン違反がバレずに上位表示しているサイトがある、ウチもやらないと損?
「よくある質問(FAQ)の構造化データ」を悪用するSEOに関して、ユーザーがツイッターで指摘した。
具体的には、ユーザーがページで見ることができないコンテンツをFAQとして構造化マークアップし、検索結果にリッチリザルトとして表示させているサイトがあるというのだ。
この手法はFAQ構造化データのコンテンツ ガイドラインで明確に禁止しているものだ。
質問者はSEOのプロとして「この手法はNGだ」とクライアントに説明しているのに、そうしたやり方で検索結果の良い場所にFAQを表示しているサイトがあるのだという。そうした状況を苦々しく思い、グーグルのジョン・ミューラー氏に訴えた形だ。
こうした指摘にミューラー氏は次のようにコメントした:
■Google JohnMueller(ジョン・ミューラー)氏(@JohnMu)
OK、把握した。
だが、どんなガイドラインでも同じなのだが、ズルいことをする人はいるし、ルールを破る人もいる。わざと破る人もいて、それがバレずに見落とされたままになるときもある。
だからと言って、それが賢いやり方だということではない。I get that -- but that's the same for any of our guidelines. Sneaky people are sneaky, people break rules, sometimes on purpose, and sometimes don't get caught, but that doesn't make it a good practice.
— 🐄 John 🐄 (@JohnMu) January 20, 2022
ミューラー氏は「今すぐに対処する」といった名言はしていない。しかしその発言からは、「いままで把握できてなかった」「もう把握したから安心して」というニュアンスを読み取れる。
よくある質問のリッチリザルトに限らずに、グーグルが定めるガイドラインに違反し、うまいことやっているサイトは常に存在する。しかし、だからといって、
あのサイトがやっていて大丈夫だから、自分のサイトも
と考えて行動するのは、まったくおすすめしない。絶対に見つからないという保証はないし、発見されたときの代償(順位下落や手動の対策)が大きすぎる。
SEOコンサルタントのまとめ
質問:ガイドライン違反の構造化マークアップをして検索結果にリッチリザルトとして表示させているサイトがある。
↓
■Google ジョン・ミューラー氏
回答:OK、把握した。
だが、どんなガイドラインでも同じなのだが、ズルいことをする人はいるし、ルールを破る人もいる。
▼いまだにガイドライン違反、ブラックハットを行い上位表示しているサイトはあります。
Googleは日々進化して対応していますが、悪質なアフィエイトサイト運営者や業者は後に対応されることを承知の上でサイトを使い捨てしたりもしています。
「一時的」であれば、「やったもん勝ち」の状態が昔から続いているようです。