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SEO SEO会社・業者

MEOの悪質業者の見分け方と真面目なMEO業者

投稿日:2019年11月21日 更新日:

内部対策

MEOの悪質業者の見分け方と真面目なMEO業者

[Web担当者Forum]の記事の紹介と感想。

MEOは“悪”なのか? 悪質業者の見分け方、正しいGoogleマイビジネス活用方法を専門家が教えます

「MEO(Map Engine Optimization)」という言葉をご存知だろうか。Googleマップ上での検索最適化に取り組むことを指す言葉だが、お世辞にも識者の評判は良くない。

SEO・MEOマーケティングツールを提供する島津氏と、Googleマイビジネス公式プロダクトエキスパートの永山氏の対談

確かに、「MEO=ローカルSEO」と言う人もいますし、「MEO=Googleマイビジネス」と言う人もいますし、「MEOはSEOとは別物」と言う人もいて、定義が定まっていませんね。

僕らは、MEOを「Googleマップ検索に特化した最適化」と定義しています。また、ローカルSEOは「狙った地点のローカル検索に特化した最適化」だとしています。

位置付けとしては、「MEOはローカルSEOの一部であり、ローカルSEOはSEOの一部」という関係です。ローカルSEOでもGoogleマイビジネスを使うことになりますが、ローカルSEOは、デジタルだけではなく、アナログも含めた全店舗戦略を考えた上で行う全体的な施策のことを指すイメージです。

MEOの定義

【SEO】

【ローカルSEO】
(狙った場所において)ローカル検索で、自社/自店舗のWebサイトが上位に表示される為の施策
<例>地域キーワードを絡めたコンテンツ作り、李壱岐を意識した内部施策、
自サイト・Googleマイビジネス以外の媒体への正しいビジネス情報提供

【MEO(Map Engine Optimization)】
(狙った場所において)地図検索でGoogleマイビジネス情報がローカルパックに表示される(上位になる)ための施策
<例>Googleマイビジネス管理(店舗情報、写真、クチコミ対応、ストリートビュー、NAP正規化など)
●現状では、ほとんどの地図検索が「Googleマップ」
●WebサイトがSEO的に高評価なら、地図検索での順位にも好影響がある
●ローカルSEOにはいろいろやるべきことがあるが、その中でひとつとしてマップに特化した最適化の施策がある
【白石】
たしかにSEOの中にローカルSEOがあり、その中にMEOがあります。
さらに広げて言えば「Web集客」の中に「SEO」があります。

MEOの悪質業者の見分け方

見分け方は、悪質なSEO業者とほぼ同じですね。下記のような内容で営業してくる業者は怪しいと思った方がいい。

●順位保証:「●位に入れてみせます!」
●成果報酬型:「●位に入ったら報酬をください」
●キーワード保証:「“〇〇”というキーワードで上位を取ります」
●説明不足:打つ施策や考えられるリスクを具体的に説明しない

たとえば、知識のない店舗オーナーさんに「あなたの店舗を、地図検索でローカルパック(Google検索の際に、地図情報と共に検索画面の上部に表示される検索結果)の3位以内に入れてみせます」と言って契約し、後日「ほら、3位以内に入りましたよ」と検索結果画面を見せて、報酬を得る。その際に、「どこで」「いつ」検索した結果なのか、ずっとその状態なのかといったことを一切説明しない。

その裏では、一時的に順位を上げるために、不正とは言わないまでも本質的ではない取り組みをしていたり、さらにその本質的ではない取り組みによってGoogleにBAN(※1)される可能性があること、もしBANされたら復旧がすごく難しいなどのリスクもクライアントに伝えない、そういう業者がいます。

(※1)BAN:規約違反によって、サービスに関連づけられたアカウントが停止されること

仮に、お店の前で店名を検索したら、1位に出てくる可能性は高い。Google地図検索は「距離」が重要な要素だからです。でも、オーナーさんの希望としては、「お店の最寄り駅や、近くの団地などからの検索で上位表示されて、一人でも多くの人に来店して欲しい」ということですよね。それなら、知りたいのは駅前や団地での検索順位ですし、検索された時間帯も必要な情報になってきます。

【白石】

▼MEOはSEO同様、順位のコントロールができないので「〇位に入れます」というのは信用できません。
▼MEOに限らずSEOも「成果報酬」は信用できません。成果が上がらないと報酬を貰えないので労力をかける訳がありません。
放っておいてたまたま順位が上がったら請求する、という仕組みで悪質SEO業者と同様です。

真面目なMEO業者

永山 これって、インターネット黎明期から10年前くらいまでのSEO業界の再現なんですよ。かつてのブラックハット(不正に検索順位を上げる)業者と同じなんです。

島津 僕は、2007年頃にはSEOのコンサルをやっていました。当時は“被リンク”(他サイトから自社サイトにリンクを貼ってもらうことで自社サイトの順位を上げるSEO手法)が全盛期で、SEO業界的にはそれが正しい施策のひとつだった(※2)。しかし、10年間でGoogleがランキングのアルゴリズムを進化させてきた結果、今では悪い業者として真っ先に挙がるのが「被リンク(人工リンク)施策だけをやっている会社」ですよね。

永山 そう。でも今回、悪質なMEO業者の被害者になっている店舗オーナーさんはそういった歴史を知りません。また、地方では運用を任せている業者がWebの専門家ではない場合も多く知識がない。だから、良くないとされている業者も実は「悪いことをしている」「騙している」という意識はないのかもしれません。

(※2)実際はガイドライン違反。当時、多くの業者が行っていた。島津氏、永山氏ともに、正しく利用して欲しいと考えており、過去の事例を含めガイドライン違反を容認する意図はない。

――詳しく説明せず、リスクを店舗側に負わせる業者もいます。

永山 僕がよく言うのは、「内容を聞いて、魔法だと思ったらやめてください」ということです。

「こういった現状において、とりあえずお任せすれば全部いいようにやってくれる。説明がなく、ブラックボックスになっていて中で何をやっているのかはよく知らない」という“手離れがいい”業者はオススメしません。大事な店舗の情報が、ある日突然、公開停止になっても、悪影響を受けたり責任を負ったりするのはお店側ですから。これはSEOや広告、その他の業界でも同じことが言えますね。

【白石】

被リンクについては金谷さんが訂正をしています。

誤解の無いように補足させて頂きますと、10 年前でも人工的なリンク施策はガイドライン違反でした。過去オッケーだったものがダメになったわけではないです。

【白石】

実際にSEOを知らない人は「魔法」を求めてしまっている。
そのに悪質SEI業者はつけこむ訳ですね。「魔法がありますよ」と。。。

正しくGoogleマイビジネスを活用するためのポイント

島津 第一に、「正しい情報を登録する」というのが基本です。具体的には、以下のような情報をまずは正確に記入します。

●名称
●住所、マップ(入り口)
●電話番号
●営業時間(臨時営業時間変更含む)
●休日情報(臨時休業情報含む)
●お店の説明

永山 僕の私見を述べると、Googleマイビジネスへの取り組みは、「Googleに認められるためにやる」のか、「お客様にいいなと思って来てもらえるためにやるのか」を考え、意識してほしいと思います。

たとえば、Googleマイビジネスの「投稿機能」をブログ代わりに使う人がいます。その投稿は、誰に向いているものでしょうか。その記事内で書いた商品やサービスをGoogleに認識してもらう目的かもしれません。または、お客様に魅力的だと感じてもらって利用してもらう目的かもしれません。

今回のお話で言えば「Googleに認められる」「上位掲載される」ことが重要視されがちですが、最終的にはお客様に認められて来店してもらうのが目的だとすると、それを見て行きたいと思うような魅力的な内容を意識して投稿することも重要になります。

――来店してもらうのが最終目的と考えると、投稿する写真も大きなポイントになりますよね。

永山 そうですね。お洒落な店舗であれば元々SNS映えするメニューやサービス作りをされていることが多いので、それを主軸に置いた投稿がいいと思います。動画にしたり、どうすれば魅力が伝わるかを考えてみるといいでしょう。

見栄えのするメニューがなかったり、「売りは新鮮で旨いこと」など、お料理の写真だけでは魅力を伝えるのが難しかったりすることも多いので、素材や、調理中の写真や動画を撮って投稿するのもいいですね。

状況によっては、お皿を華やかなものに変えるとか、新しいメニューを開発するお話に発展することもあります。小手先の技術デジタルだけではなく、アナログにまで踏み込んだ店舗戦略も、Googleマイビジネスの活用を通して、再度考えるいいきっかけになるでしょう。

Googleに掲載される店舗情報は、ユーザーも写真を投稿でき、店側にとって印象の良くない、質の良くない、魅力が伝わらない写真が上がってしまうこともあります。ユーザーが悪意を持って投稿しているわけではないことがほとんどなので、その場合は、どうそれを上回る魅力的な写真を投稿するのかも活用のポイントですね。

例外として、関係ない写真や冒涜的、中傷的な問題がある写真などはGoogleに報告することができます。その場合はポリシー違反として報告してください。

【白石】

Googleの検索結果、ディスクリプションなどと同様で、「上位表示の為」ではなく「ユーザーに来て貰う為」にカスタマイズすべきですね。

口コミ対応

永山 口コミ対応は、まさに真価が問われる部分です。口コミ対応は「投稿したお客様に返事をするもの」“だけ”と思っている人がすごく多いけれど、実際はその口コミは見ている第三者の方が圧倒的に多いんです。その人たちに向けて対応する場でもあるという意識を持つといいでしょう。

たとえば、クレームの口コミに対して、不備があったことを謝るだけというパターンがかなり見られます。でもたくさんの人に見られるならば、せっかくなので「また行きたい」「行ってみたい」と思ってもらいたいですよね。そのための情報を書き込むことが重要です。

――「子ども向けの食器が欲しかったのに、なかった」と書かれたら、「用意しました」と書けばいいということですね。

永山 そうですね。そのように店舗を改善できるならお店側にも見ている側にもメリットがあります。あるいは、実はすでにあったけれどお客様が見つけられなかっただけかもしれません。「わかりにくくて申し訳ありません。用意してありますので、店員にお声がけください」と書けば、「ああなんだ、あるんだな」とその他大勢の人にわかってもらえる。

口コミは、喜んだり、謝ったりすることのほかに、色んな人に見られている場所だということを意識し、逆に知られてないことを伝える場だと僕は考えているんです。

島津 もしネガティブな口コミをされた場合はどうアピールしますか。

永山 2つに分かれます。その口コミが完全に間違いだった場合は、それが事実と認識されては困るので、「事実ではありません」としっかり対応をする。内容によりますが、例えば確認をした上で、「調査を行い、すべて確認してみましたが、○○という事実は見つけられませんでした。もしかして、お店をお間違えではないでしょうか」または「当店では○○というサービスは行っておりません。もしかして(以下同文)」と書く。そうすると、第三者から見て、クレーム主がどういったどういう意図であったにせよ事実ではないことを認識してもらえ、「この人は間違えて書いてるのかもしれないな」と思っていただける。

事実だった場合は、改善できるのかできないのかでフローが分かれます。改善できるのであれば、「改善した/今後改善したい」と答えるのですが、もしそれが改善できない内容であれば、その店舗がそういう場所であることを来店前の第三者にも知ってもらわないと、同じクレームが繰り返されてしまう。

たとえば民宿で、「古い」と書かれたとします。その時、「うちは創業が明治●年でして。でも毎日掃除だけは行き届いてますので、ご安心ください」と返せば、そのユーザーに評価1をつけられたとしても、「歴史のある宿なのかな。むしろ行ってみたいな」と思ってくださる方もいる。古いことが別にデメリットではない人もいるわけです。

<Googleマイビジネスを活用するためのポイントまとめ>
●正しい情報を入力する
●ただ順位を上げることだけを目的とせず、見て行きたいと思ってもらえる情報を入れる
●お客様の投稿写真では伝えきれない魅力的な写真を投稿する
●口コミ対応は、返信だけではなく発信を意識。1対1ではなく、見ている第三者に見てもらう場と考える

ネガティブな口コミの対応フロー

『事実か?』
⇒No⇒第三者に誤解だと分かってもらえるように穀然とした対応。あくまで謙虚に丁寧に。
⇒Yes⇒
『改善可能か?』
⇒Yes⇒改善した、する予定という内容を書く。
⇒No⇒そういう仕様を周知しないと同じクレームが繰り返す。
それがデメリットではない人もいる場合は、そこをさりげなくアピール。
【白石】
私もクレーム対応の経験がありますが、謝罪も大事ですがそれより
も「今後どう対処するか、改善するか」を伝えたほうが良いですね。

各専門家の感想

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名前:白石竜次 Shiraishi Ryuji
肩書:SEOコンサルタント
高校卒業後、調理師を経て数々の職業を経験し、その後IT企業でHTMLおよびSEO対策を学ぶ。
その経験を知識を生かしながら各企業でSEO担当者となりインハウスSEOを行う。
現在ではフリーで様々な企業のSEOコンサルティングを行っている。
2011年11月 「SEO対策<検索上位にヒットする>コレだけ!技(技術評論社)」を出版。
2014年1月「世界一わかりやすいSEO対策 最初に読む本(技術評論社)」を出版。
2014年1月「たった30分でできるSEO検索エンジン最適化(秀和システム)」を出版。
2017年 書籍「DeNAと万引きメディアの大罪(宝島社)」に寄稿。


ストアカ

白石 竜次

元お笑い芸人の初心者・中小企業向けSEOセミナー

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