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Google「検索意図は依然として非常に強いシグナル」…SEOテクニックに走りがちなユーザー
「Speed Update(スピード アップデート)」の話題でGoogleは「検索意図は依然として非常に強いシグナル」と再確認しました。
スピード アップデートの記事
Googleがスピードアップデート発表「モバイルで遅いページは順位を下げるよ!」【SEO記事11本まとめ】[WEB担]
これまでとスピードアップデート後の違いは次のとおりだ。
これまで:
デスクトップ向け検索 = デスクトップ向けページの表示速度データで判断
モバイル検索 = デスクトップ向けページの表示速度データで判断
スピードアップデート後:
デスクトップ向け検索 = デスクトップ向けページの表示速度データで判断
モバイル検索 = モバイル向けページの表示速度データで判断
※現状では、MFI後もデスクトップ向けではデスクトップの表示速度が使われるということだ
グーグルのアルゴリズムアップデートと聞くとドキッとしてしまうが、目立った順位変動は実質的には起きないであろう。次のようにグーグルは説明している。
ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。そのページがどのような技術を用いて制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準を適用します。
検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もあります。
SEOテクニックに走りがちなユーザー
「スピードアップデート」についてGoogleは「凄く表示が遅いサイトだけですよ、順位に影響するのは」と言っています。
そして
「そんなことより検索意図のほうがよっぽど順位に影響があるよ」
という事です。
「スピードアップデートが始まりスポードは順位に影響あるよ」と言われると慌てて
「いけない!サイトの速度を速くしなきゃ!」
となるユーザー(企業の方)が多くいらっしゃるように思えます。
ですがGoogleやSEO専門家にしたら
「いやいや、順位関係なくサイトは速くすべきでしょ。」
「ユーザーの利便性を考えたら速くするべき」
という事です。
順位に関係ないならユーザーが不便でも関係ない、というのは良くありませんし、
「表示速度が3秒以上のサイトは53%のユーザーが離脱する」
というデータもあるように、サイト管理者(会社の方)が意識していないだけで実はユーザーが離れているのだと思います。
これは機会の損失ですよね。
「ユーザーの検索意図」について
■ユーザーの「検索意図」をGoogleが理解している例
『「掃除機が壊れた」と検索するユーザーが知りたいのは、「自分の掃除機が本当に壊れているのかどうか」「壊れているとしたらどこが壊れているのか」ですよね。
でも昔のGoogleだったら、クエリの文言にとらわれて、「掃除機が壊れた」という言葉が入ったページを上位表示していました。』『いま「掃除機が壊れた」で検索すると、「故障かな?と思ったら・・・・・掃除機」という、掃除機が本当に壊れているのかを調べるためのページが1位に表示されます。』
『Googleの検索意図の理解力が数年前と比べると、飛躍的に向上しているという事実』
(SELECK より)たしかに興味深い例ですよね。「タイトルにキーワードを入れる」というのはいわゆる「SEOの小手先のテクニック」の中では重要な部類ですが、そうでないサイトのほうが上に来ているという・・・。
■Google検索「炊飯器が壊れた」の例
私も似たような例を探してみました。「炊飯器が壊れた」とGoogle検索したら「よくある炊飯器の故障の症例と原因紹介・・・」というサイト(ページ)が検索結果の1位に表示されました。家電関連ではこのように「ユーザーの検索意図」を汲んだ検索結果になるみたいです。
ただ、このような検索結果になるのはまだ一部ということです。
「炊飯器が壊れた」検索では3位に「炊飯器が壊れた?」というYahoo!知恵袋のページがありますし
「掃除機が壊れた」の検索でも「価格.com - 壊れた (掃除機) のクチコミ掲示板検索結果」というページが5位にあります。(※2016年当時のデータです)このような「ユーザーの検索意図をGoogleが理解している例」について、DeNAのキュレーションメディア問題を取り上げた書籍『DeNAと万引きメディアの大罪』でも書かせていただきました。
【SEO】書籍『DeNAと万引きメディアの大罪』に寄稿しました。SEOについて解説
私が担当させて頂いた部分タイトルは
『デタラメ医療サイトWELQが検索上位に表示されたカラクリ』
というもので、「SEOコンサルタント」という肩書きで書かせて頂きました。
内容は「WELQ」の中の
『肩こりがひどいのは病気が原因?気になる怖い病気とセルフ対処法』というページを例に、
・タイトルでのSEOテクニック
・長文と追記の効果
・Hタグの適切な記述
・「Googleの検索意図の網羅性」を意識したと思われるキーワード
・パンダアップデートを掻い潜るWELQの記事
など、このページのSEOの優れている点を解説しました。その他には
『検索意図を理解するGoogle』
として、
・「炊飯器が壊れた」とGoogle検索した時の例
・「Yahoo!」の誤字で検索した時の例
・SKE48のアイドル「菅原茉椰」さんの名前の誤字で検索した時の例
などを紹介しています。SEOコンサルタントのまとめ
上記の記事は2016年、「DeNAと万引きメディアの大罪」は2017年2月に書いたものですが、2018年1月の現在においても同様であり、むしろ今後さらにGoogleの「ユーザーの検索意図を考える」能力は進化するのでその対策はより重要になります。
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SEO関連著書
【本の情報】
■出版社:宝島社
■タイトル:『DeNAと万引きメディアの大罪』
■ページ: 240ページ
■著者:別冊宝島編集部 (編集)
※白石竜次は寄稿SEO情報アンテナ