GEO業者がやっているのはただのスパム作成や詐欺行為!?
Xは83%減、Facebookも60%減。こんなに変わったメディアのトラフィック源、では検索は……【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
先に紹介したDigidayの「パブリッシャーはGEOに懐疑的」の記事の一節を、バリー・アダムス氏が引用してBluesky(ブルースカイ)に投稿した。
※筆者補足: バリー・アダムス(Barry Adams)氏は特にニュースSEOを得意としている米国の著名なSEOコンサルタント
GEOをめぐる盛り上がりには、急いで対応しなければならないかのような空気がある。しかし、多くのメディア運営者はそれが誇張にすぎないことを理解している。
これに、グーグルのジョン・ミューラー氏が反応した。
すぐに動かないと機会を逃すと思わせる雰囲気が強ければ強いほど、新しい略語が強調されればされるほど、それがスパムや詐欺行為である可能性は高い。
「GEOコンサルティング」や「LLMOコンサルティング」といったふうに大々的に宣伝している業者のなかには、ミューラー氏が言うような怪しげなところがあるのも確かだ。ミューラー氏はそうした懸念を表したのであろう。
「GEO」「LLMO」「AEO」などAI検索最適化の略語に対して、海外のSEO専門家が否定的な見解を示すのを、ここのところよく目にする。これは、
そういった施策そのものを否定している
のではなく、
目新しさや緊急性に便乗して、成果を期待できない(あるいは成果が出たかのように見せかける)サービスを販売する悪徳業者がはびこることを嫌っている
のだ。結果的に、SEO業界全体に対するイメージダウンにつながってしまう(実際に筆者の耳にも、日本でそうした動きをしている企業の話が伝わってきている……社名をここで挙げられないのが残念だが)。
米国のトップSEOコンサルタントのリリー・レイ氏も、GEOやAEOなどのAI検索に関する施策について次のように不快感を表している。
現在のAEO/GEO/AI検索に関するアドバイスの大きな問題の1つを説明すると、こういうことです:
多くの人が強引な主張(もちろん証拠はない)を繰り返し、その主張を鵜呑みにした人たちが、さらに多くの人に広めている。
その結果、生成AI自体がそうした主張をAI検索の指針として取り込んでしまっている。
SEOコンサルタントのまとめ
■バリー・アダムス氏[Web担当者Forum]
GEOをめぐる盛り上がりには、急いで対応しなければならないかのような空気がある。しかし、多くのメディア運営者はそれが誇張にすぎないことを理解している。
■Googleジョン・ミューラー氏
すぐに動かないと機会を逃すと思わせる雰囲気が強ければ強いほど、新しい略語が強調されればされるほど、それがスパムや詐欺行為である可能性は高い。