SEOのベストプラクティス(効果は微妙)に取り組むべきか?
検索流入が激減した! どうすれば? → まずこの4ステップで分析【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
URL構造のベストプラクティスを説明する技術ドキュメントが検索セントラルサイトで提供されている。このドキュメントでは次のように推奨している:
『URL では、ハイフンを使用して単語を区切ることを検討してください。それにより、ユーザーや検索エンジンが URL のコンセプトを理解しやすくなります。URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。』
この推奨について辻正弘氏がXでコメントした:
これはそこまで重大なルールではありません。
GoogleはURL文字列をランキング評価に使う事があり、その際の認識に単語区切りはハイフンの方が望ましいのは確かですが、影響はごくわずかです。普通なら気にするほどでもありません。(1/n) https://t.co/TjtSRskFeA— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) February 17, 2024
わざわざ既存URLをハイフン区切りに変更しても労力に見合う意義は無いはず。(新規URL設計時に、どっちでもいいならハイフンにすべきとは思います。)
URL周りのGoogleの推奨は他にもあって、しっかり守るのは難しい場合も多いです。
(2/n)— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) February 17, 2024
例えば、GoogleのURL推奨は、今は「日本向けサイトなら日本語をUTF-8 エンコード」したものです。 https://t.co/YeshaYwC9w
白いライオンの日本語記事のURLは、Googleの推奨・ベストプラクティスに従うと「%E7%99%BD%E3%81%84-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3.html」です。(3/n) pic.twitter.com/NUcFcKbS6K— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) February 17, 2024
でもこの推奨は無視されがちです。Googleの日本語情報発信ですら日本語URLをほぼ見ません。私もいつも無視します。これも影響力はわずかなはずなので、それで問題無いです。
URLがランキングに直接影響していると実感出来た事は(トラフィックにほぼ影響しない特殊な状態以外は)無いですね。(4/n)— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) February 17, 2024
SEO周りはこのような
「ベストプラクティスなのは確かだし、どちらかと言うならその方が良いものの、影響は軽微なのでまぁどっちでも良い」
ということが多いです。そういう部分に大きな工数をかけちゃうのはもったいないので、SEO情報はその影響力まで考えた上で判断したいですね。 (5/n)— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) February 17, 2024
なかなか興味深い。
●URLの単語区切りがアンダースコア(_)よりハイフン(-)のほうが良いのは、その通り
●でも、そうしたからといって順位や検索トラフィックに与える影響は微々たるもの
●SEOのベストプラクティスには、愚直に従うと無駄が多いものもある
SEOには、何か1つをやれば劇的にランキングが上がるというような特効薬はない。SEOは、小さなベストプラクティスの積み重ねだ。そうは言えど、労力がかかるわりには検索エンジンにもユーザーにもほとんどポジティブな影響を与えないような施策だとしたら、優先度は低めでいいだろう。
問題は、「優先度を下げていいベストプラクティスはどれか」なのだが、経験とデータをもつ専門家のほうがその判断をしやすいのは確かだ。わからなければ「自分が検索エンジンを作る立場だったらどうか」と「そのベストプラクティスを実装するのにどれぐらいの工数(費用)がかかるか」でまず考えてみるのもいいだろう。
Google における URL 構造のベスト プラクティス
Google における URL 構造のベスト プラクティス[検索セントラル]
SEOコンサルタントのまとめ
▼現在のSEOに「記述するだけで順位が上がるようなコード」みたいは魔法はありませんよね。。
「SEOには、何か1つをやれば劇的にランキングが上がるというような特効薬はない。SEOは、小さなベストプラクティスの積み重ね」[Web担当者Forum]