これからのSEOマーケターが成果を出すために必要なこと
JADE伊東氏とナイル土居氏の対談です。
抜粋します。
――事業会社でSEOに取り組むとしたら、最初に何をやるべきだと思いますか。
伊東:事業会社におけるWebサービスというのは、あくまでもビジネスを行っていく上でのひとつの手段で、SEOはさらにその中のWeb集客施策のひとつに過ぎません。SEOで成果を出すためには、社内におけるSEOの優先度を上げていくことが大事です。
特に、経営者や事業責任者がWebに明るい人でない場合は、比較的容易に達成できるレベルの成果を積み重ねて、少しずつ社内における発言権やSEOの予算を取れるようにしていくといいと思います。
「SEOって大事なんだ」と経営者や事業責任者に理解してもらいつつ、自分の権限の範囲を拡大していくイメージですね。伊東:自分が決裁権を持つのが難しければ、ブランディングや広告などの分野を担当している人たちとリレーションを築いていく必要があります。
土居:組織では、幅広く内部をわかっている人が一番うまくやれますよね。ことSEOにおいては、UI/UX、コンテンツ、技術実装などのWebサービス運営に関わる幅広い領域が関わってくるので、UI/UXについてデザイナーと話す、エンジニアと技術的なことについて話す、といったように柔軟な立ち回りで協力関係を築きつつ、大局的な見地で柔軟にマーケティングを考えられるだけの知識があることが望ましいです。
土居:成果を出すマーケターになりたいなら、
・スペシャリストとしてレアリティのある人になる
・武器として複数の得意分野を持ったマルチなデジタルマーケターになる
・出世して自分の裁量で意思決定できる立場になる
この3つのいずれか1つ以上を満たすことを目指すべきです。土居:それでいうと、チームビルディングとマネジメントができる人は強いですよ。
SEOが溶けているというお話をした通り、マーケターだけで完結するのではなく、デザイナーやエンジニア、編集者などの別職種の人を巻き込んで、マネジメントしながらプロジェクトを進めていく必要があります。
SEOコンサルタントのまとめ
▼SEOで成果を出すには自分が決裁権を持ちチームを作って取り組むようになるべき
▼決裁権を持つのが難しければブランディングや広告などの分野を担当している人たちとリレーションを築いていく必要がある
▼成果を出すマーケターになりたいなら、
・スペシャリストとしてレアリティのある人になる
・武器として複数の得意分野を持ったマルチなデジタルマーケターになる
・出世して自分の裁量で意思決定できる立場になる
▼マーケターだけで完結するのではなくデザイナーやエンジニア、編集者などの別職種の人を巻き込んでマネジメントしながらプロジェクトを進めていく必要がある。
【白石】
「SEOで成果を出すには自分が決裁権を持ちチームを作って取り組むようになるべき」
なるほど!と思い大変参考になりました。
…小さな会社のインハウスSEOを多数行ってきた経験から言いますと、
「SEO担当者」で入社できることすらありません。だいたいは「WEB担当」や「他の業務とSEOの兼任」という条件でなんとか入社「させて頂く」というのが現状です(※勿論予算の無い会社、私のスキル、戸いう条件でですが)そのような状態で「決裁権」を持つまでには長い道のりですね。
「SEOで結果を出す」よりも「社員として認めて貰う」という道も考えないといけません。。