検索上位にフォーラムサイトが増え始めた!? その理由は多様な意見やモデレーションか
検索上位にフォーラムサイトが増え始めた!? その理由は多様な意見やモデレーションか【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
ローカルSEOのエキスパートであるジョイ・ホーキンス氏が、グーグルの検索結果でのフォーラムサイトの台頭に注目している(「フォーラム」とは、多数の人が意見を書き込む掲示板的なサイトのこと)。
ホーキンス自身が2018年に買い取ったローカルSEOフォーラムでは、過去60日間で検索トラフィックが144%増加したという。ホーキンス氏はさらに、スクリーンショットやデータを用いて、自分のサイトだけでなく、「壁紙の除去」「離婚弁護士」「人身傷害弁護士」など、さまざまな業界やキーワードにおいて、フォーラムが中小企業のサイトを上回っていることを示している。
フォーラムをグーグルが高く評価するようになった理由をホーキンス氏は次のように推測している。
『
●フォーラムは、人間(モデレーター)によって厳しく管理されており、自己宣伝や嘘のコンテンツを許していない。そのため、他の情報源よりも信頼性や真実度が高い●フォーラムは、顧客の視点からユニークで多様な意見を提供している。これは、他のサイトにある似たり寄ったりで販売志向の強い話とは大きく対照をなしている
●フォーラムは、反応が早く、変化に富んでいる。さまざまな業界やトピックにおける最新の動向や議論を反映している
』ブランド検索でもフォーラムが上位表示する可能性がある。そのためホーキンス氏は、「ときには企業やその競合に対する否定的だったり偏っていたりする意見が含まれることがある」と警告し、「オンラインでの評判を監視し、戦略を見直すように」とブランドに対して助言している。
ここからはあくまでも推測だが、おそらくこの傾向は強まる方向だと思われる。その背景にあるのは、グーグルは直近でコンテンツ作成者の情報や視点を強調するための構造化データのサポートを開始しており、英語圏向けに「さまざまな視点(Perspectives)」という検索機能も提供していることだ。
生成AIが人気だが、その弱点として「1つの答えを出すが、そこに誤りが含まれる可能性を排除できない」点がある。検索エンジンが「多様な観点からの情報を提供し、検索者の判断で選べる」ようにするのは、ある意味では正しい進み方なのかもしれない。
もちろん、「フォーラム」「掲示板」だから上位に来るのではないだろう。おそらく「多種多様な意見があり、投稿内容をしっかりとモデレートしている」ところを限定的に評価しているのではないかと思う。そのため、この動きが日本で強まったとしても、モデレートされておらず乱雑な情報が置いてあるだけど掲示板が上位に来るとは思えない。
いずれも、現時点では推測に過ぎない。
ホーキンス氏は、フォーラムのトレンドに対処するための最善の方法を探る一連のテストを行っており、数か月後にその結果を公開するとのことだ。結果が公表されたらこのコラムで取り上げたい。
SEOコンサルタントのまとめ
ローカルSEOのエキスパートであるジョイ・ホーキンス氏が、グーグルの検索結果でのフォーラムサイトの台頭に注目している(「フォーラム」とは、多数の人が意見を書き込む掲示板的なサイトのこと)。[Web担当者Forum]
【フォーラムをGoogleが高く評価するようになった理由】
●人間(モデレーター)によって厳しく管理されており宣伝や嘘を許可していないので信頼性や真実度が高い
●フォーラムは顧客の視点からユニークで多様な意見を提供しているため
●フォーラムは、反応が早く、変化に富んでいるため
▼あくまで「フォーラム(掲示板)」を設置したから評価される訳ではなく、
フォーラムに役に立つ様々な意見が掲載されているサイトは評価される、ということだと思います。
私が誹謗中傷対策の会社で働いていた時、「ある企業を批判するブログ」があり、そのコメント欄がフォーラムと化して様々な口コミが寄せられ、このブログは上位表示されていました。
「良い事」「悪い事」「体験談」などが開催されると評価される、という事だと思います。