Google検索変動: アフィ/レビューサイト没落 → EC/クチコミ躍進の時代か
Google検索変動: アフィ/レビューサイト没落 → EC/クチコミ躍進の時代か【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
Google検索でのトランザクショナルクエリでは、
製品レビューサイトやアフィリエイトサイトが検索上位から外れ
ECサイトやReddit(レディット)のようなクチコミサイトが上位に来るようになったこうした傾向を、米国の著名なSEOコンサルタントであるリリー・レイ氏がデータとともに報告している。
レイ氏によれば、2023年後半から2024年初頭にかけてのグーグル検索のアップデートにより、検索結果が大きく変化したという。コア アップデートやヘルプフルコンテンツアップデート、プロダクトレビューアップデートなどによる影響だ。
注目に値する検索結果の変化が、これらのアップデート後に生じた。トランザクションクエリに対して、情報提供型の製品レビューサイトが目立たなくなった。代わりに、アマゾンなどのECサイトやReddit(レディット)のようなUGC(クチコミ)サイトが上位に表示されることが多くなっているという。
レイ氏は、SEOツールを用いて2023年に製品レビューサイトやアフィリエイトサイトが上位表示されていたキーワードと、2024年の上位表示ページを比較した。
この分析により、2つの大きな変化が明らかになった:
●レビューサイトからECサイトへのシフト
「製品レビューサイト」や「アフィリエイトサイト」の順位が下がり、代わりECサイトが検索結果の上位を占めるようになった。次のようなクエリで確認された:
bird feeders(鳥の餌箱)
laptops(ノートパソコン)
towel warmer(タオルウォーマー)
leather cleaner(革クリーナー)
Christmas ball ornaments(クリスマスボール装飾)●レビューサイトからUGCサイトやソーシャルメディアサイトへのシフト
一部のキーワードでは、Reddit、Quora(クオラ)、YouTubeなどのUGCサイト(ユーザー投稿サイト、クチコミサイト)が上位に表示されるケースが増えた。次のようなクエリで確認された:
toys for 2-year-old boys(2歳の男の子向けおもちゃ)
こうした変化は、以前は情報提供型の結果を返していた多くの商業クエリに対して、ECサイトとUGCを優先するようにグーグルが変わったことを示している。リリー氏は次のように結論づけている:
製品レビューサイトやアフィリエイトサイトは、オーガニック検索での露出が減少したため、トラフィック源を多様化する必要があるかもしれない。多様化の手法としては、次のようなものがかんがえられる:
デジタルメディア
PR
ソーシャルメディア
動画コンテンツ
ポッドキャスト
関連フォーラムへの参加
など米グーグル検索での分析なので、日本のグーグルにはそっくりそのまま当てはまらないかもしれない。しかし、おそらく日米で共通するだろう重要なことがある。それは、同じクエリであったとしてもグーグルが上位表示するコンテンツのタイプが変化するということだ。ユーザーの検索意図の変化に合わせているとも思われる。
この変化に対しては、既存のコンテンツを修正しても効果を期待できない。検索意図に合ったコンテンツを新規に作成するほかないだろう。あるいは、複数の意図に対応したコンテンツをあらかじめ準備しておくかだ。
SEOコンサルタントのまとめ
[Web担当者Forum]
トランザクションクエリに対して、情報提供型の製品レビューサイトが目立たなくなった。
代わりに、アマゾンなどのECサイトやReddit(レディット)のようなUGC(クチコミ)サイトが上位に表示されることが多くなっている
[Web担当者Forum]SEOコンサルタントリリー・レイ氏
製品レビューサイトやアフィリエイトサイトは、オーガニック検索での露出が減少したため、トラフィック源を多様化する必要があるかもしれない。多様化の手法としては、次のようなものがかんがえられる:
・デジタルメディア
・PR
・ソーシャルメディア
・動画コンテンツ
・ポッドキャスト
・関連フォーラムへの参加
など