「WELQ」問題から1年。現在の検索結果・SEOはどうなったのか?
昨年大騒ぎとなり一般社会にも波紋を呼んだ「WELQ」問題から1年経過しようとしている中、
BuzzFeed Japanに記事がアップされました。
医療・健康情報に特化したメディアを開始
まず、医療・健康情報に特化したメディア「BuzzFeed Japan Medical」がスタートしました。
医療・健康情報に特化した「BuzzFeed Japan Medical」スタート 専門記者が担当[BuzzFeed Japan]
BuzzFeed Japan Medicalを担当するのは、医療を専門とする岩永直子や朽木誠一郎。一線の有識者や医療関係者からの寄稿も交え、「信頼でき、わかりやすく、患者の心に寄り添う記事」を配信していきます。
SEO専門家・辻正浩氏のコメント
また、現状の検索結果やSEOについて、専門家・辻正浩氏のインタビューも掲載されました。
ネット上の健康・医療情報を諦めない カギは私たちの「監視と警告」[BuzzFeed Japan]
8月25日に開催されたイベント『Google Dance Tokyo 2017』の質疑応答で、グーグルの担当者が以下のようにコメントしたことを、辻氏を含む複数の出席者がBuzzFeed Newsに証言した。
「多くの人から指摘があることはGoogleでも把握しており、(健康・医療情報の検索結果改善の)優先度を高くしている。詳細はここでは明らかにできないが、期待していてほしい」
辻氏は「Googleがここまで言った以上、次の動きは期待できるものだと思います」とした上で、次のように述べた。
WELQ退場から半年。事件は医療・健康系検索結果をどう変えたか?[by @tsuj]
WELQ以後に徐々に伸ばしていましたが、特に今年2月から大きく伸ばした一番上が「いしゃまち」というWebサイトです。
その下でずっと微増をして4月に伸ばした茶色がスキンケア大学です。この2サイトは、直近5月中旬に少し落ちていますが、いまだ多くのワードで上位表示されています。
その他の大手サイトではNAVERまとめはずっと伸ばし続け、その他の大手サイトはほぼ維持か微減となっています。
WELQが問題視されてからもう一年、最近の動きなど。わたしも少し取材頂きました。検索エンジンも、ネット側も、現段階では大きくは変わっていない印象です。>ネット上の健康・医療情報を諦めないために カギは私たちの「監視と警告」 https://t.co/bfUXah05rz
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年9月7日
最後に。私の仕事はよく「イタチごっこ」「モグラたたき」と言われます。でも、ネットには自浄作用がある。そう信じているから、ネットの健康・医療情報の今を追い続けます。
https://t.co/CweBkmzWln @amanojerk— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年9月7日
WELQのSEOについて
この記事では、「WELQ」が無くなってものの代わりに「ヘルスケア大学」や「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」などが上位表示されており、状況は変わらないという事が伺えます。
「ヘルスケア大学」は対応を進めているものの、「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」、小さなサイトなどは依然として専門の医師でない者が書いたページが上位表示されています。
この「WELQ、DeNAのキュレーションメディア問題」
について取り上げた書籍
『DeNAと万引きメディアの大罪』で、私は原稿を数ページ書かせて頂きました。
この中で私はタイトルは
『デタラメ医療サイトWELQが検索上位に表示されたカラクリ』
という内容でSEOの解説を書かせて頂きました。「WELQ」の中の
『肩こりがひどいのは病気が原因?気になる怖い病気とセルフ対処法』というページを例に、
・長文と追記の効果
・Hタグの適切な記述
・「Googleの検索意図の網羅性」を意識したと思われるキーワード
・パンダアップデートを掻い潜るWELQの記事
など、このページのSEOの優れている点を解説しました。
「WELQ」がなぜ検索結果で上位になったのか、というSEOの解説で、SEOにおいて素晴しい施策を挙げています。
「WELQ」は特別な裏技を使った訳ではなく、現在のSEOでも通用するようなテクニックを使っていたと思います。ですから、「WELQ」が無くなっても別のサイトが上位表示されるのです。
BuzzFeed Japanの記事では、「WELQ」が無くなってものの代わりに「ヘルスケア大学」や「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」などが上位表示されており、状況は変わらないという事が伺えます。
「ヘルスケア大学」は対応を進めているものの、「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」、小さなサイトなどは依然として専門の医師でない者が書いたページが上位表示されています。
こちらは2017年9月のGoogle検索「肩こり」の検索結果画面です。
1位には「WELQ」のような、情報満載で長文の「まとめサイト」が表示されています。
特徴は
・まとめサイト
・医師を名乗っていない、そもそも名乗っていない
・テキストが長文
・沢山の引用
・アフィリエイト広告を貼っている
・記事の最後で広告へ誘導している
結局の所、「WELQ」と同じようなサイトが1位になっている状況です。
「NAVERまとめ」は最大の「まとめサイト」と言えますし、
「Yahoo!知恵袋」は現在「Googleから評価が高い」と言われる、最大の「Q&Aサイト」です。
しかし、これからはこのような「医療の専門化が運営するサイト」が上位表示される可能性が高いですし、ユーザーの監視も厳しくなると思います。今後の検索結果の変化に期待したいですね。
[リンク]
DeNAと万引きメディアの大罪(アマゾン)
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