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ブログサービス「Medium」が検索トラフィック激減!その原因は?

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ブログサービス「Medium」が検索トラフィック激減!その原因は?

人気ブログサービスMediumが検索トラフィック激減! ブランド構築に他社サービス依存は危険

人気ブログサービスMediumが検索トラフィック激減! ブランド構築に他社サービス依存は危険【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]

Medium(ミディアム) という、主に英語圏で人気があるブログサービスがある。日本のnote(ノート)のようなサービスだ(正確にはブログだけのサービスではないのだが)。

そのMedium全体の検索トラフィックが2019年末に激減していたことが、サードパーティ製ツールの計測で明らかになった。

具体的には、検索トラフィックがPCでは40%減、モバイルでは50%減とのことである。

Mediumを襲ったこの検索トラフィック激減については、次のような指摘がある。

『昔から起こっていたことが新しいこととしてまた起こった。
ブランドを構築したいのであれば、自分自身でサイトを所有すべきだ。
自社ブランドの成長を加速するために、他のプラットフォーム、とくに新しく世の中に出てきたものでレバレッジをかけるといい。でも自分のドメイン名を所有してサイトを作るべきだ。』

この発言は、他者依存への警鐘である。

「Mediumを使うと情報を広く届けやすいから」という理由で、自社の情報発信をMedium中心にしていた企業もあった。

しかし、MediumはあくまでもA Medium Corporationという独立した企業が提供しているサービスプラットフォームだ。今回のような出来事が発生しても、利用者側で対処できることはかなり限られている。

そうでなくても、極端に言えば、Mediumがサービスの提供を終了したら、それまで公開してきたコンテンツは失われる。ブランド価値を育ててきた成果が消滅してしまうということだ。

したがって、ブランドを構築するうえでは自分自身が管理できるサイトを所有することが重要だというのだ。さらに言うと、そのサイトは自分で取得したドメイン名で公開すべきだろう。

同様のことは、たとえばFacebookでも発生していた。「もう企業サイトは不要、Facebookページさえあればいい」と言われていた時代もあった。しかし今は、企業の出す情報をFacebook上で見てもらうには、広告を活用することが基本となってしまっている。昔のようにページさえ作れば情報を届けられる時代ではなくなっている。

Mediumであれ、Facebookであれ、そしてグーグルを含む他のサービスであれ、企業の情報発信を他社サービスに依存してしまうことは危険なのだ。

ところで、Mediumがトラフィックを激減した原因はなんだったのだろうか? あるSEOスペシャリストは次のように分析している。

Mediumがトラフィックを激減した原因

●トップページのクローキング ―― ユーザーが見るものとは異なるトップページをグーグルに見せている

●大量の低品質ページ ―― 記事以外の、コンテンツの内容が薄いページを大量にインデックスさせている

●価値あるページがインデックスされていない ―― 低品質ページが大量にインデックスされている一方で、価値があると思われるページの16%がインデックスされていない。クロール・インデックスされにくいサイト構造が原因だと思われる

●リンク切れ ―― 有益なページへのリンクがたくさんリンク切れしている。リンク先を訪問しようとすると404ページが返ってくる

●めちゃめちゃなサイトマップ ―― 記事ページのみならず、タグやユーザープロファイルなどさして重要ではないページも含めてあらゆるページをサイトマップに登録している

●お粗末な内部リンク ―― Googlebotがサイト内のページをきちんと発見できるような内部リンク構成になっていない。リンクの数が少なすぎる

●不適切な関連記事 ―― 関連記事へのリンクがGooglebotに半分しか認識されていない(JavaScriptで生成していることが理由の1つか?)。また、関連性がないにもかかわらず関連記事として出てくる

●外部サイトへの正規化 ―― 外部サイトへ正規化しているページが多い(全ページの7%)。品質が悪いページへたくさん正規化していると、評価に悪影響が出る可能性を否定できない

●内部リンクのnofollow ―― 内部リンクに不必要にnofollow属性を付けている

●MFIへの準備ができていない ―― PCページにある関連記事へのリンクが、モバイルページにはない(だたし、Mediumはまだモバイルファーストインデックスに移行していないかもしれない)

●購読コンテンツ ―― 購読していないと読めない記事がある(ただし、グーグルのガイドラインに従って設定しているのでトラフィック減の原因ではないかもしれない)

資料

Medium(ミディアム)
note(ノート)

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