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大手メディアはGEOに懐疑的

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「GEO? いまは優先度サゲ。信用できないから」大手メディアはGEOに懐疑的

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“生成エンジン最適化(GEO)”をどう扱うべきか悩んでいる人も多いかもしれない。しかし、メディア企業は“GEO”的なものを信用していないようだ。

5社のパブリッシャーがDigiday(ディジデイ)に語ったところによると、過剰とも言える盛り上がりとは裏腹に、パブリッシャーは生成エンジン最適化(GEO)を優先しておらず、懐疑的に見ている。

その理由は、主に次のようなもの:

証明された最適化戦略や信頼できるトラフィックデータに乏しい。

AIモデルが絶え間なく変化するため、GEOに投資してもトラフィックの誘導や収益化への有意義な道筋になると確信できない。

あるCEOは次のように指摘した:

『GEOの成果を約束するいかなる人物にも懐疑的だ。彼らの説明は、何の事実にも基づいていない。「AIの出力を確実に最適化できる」と証明した者は、誰もいない。』

GEOへの投資を躊躇する理由には、絶え間ないAIモデルの変更が大きい。ほかにも、次のような要因を挙げている:

コンテンツが表示される理由の不透明性
信頼できるデータやツールの欠如
GEOが有意義なリーチをもたらすという証拠がない
また、「エージェント検索」からのトラフィックは、従来のグーグル検索に比べて依然として「微々たるもの」と見なされており、多くのパブリッシャーにとって優先順位は低い。

SEO業界では、GEOが実行可能で検証可能な戦略であるかどうかは言うまでもなく、その名称さえ定まっていない(筆者補足: 「LLMO」「AEO」「AIO」など入り乱れている)。

しかし実際のところを見ると、SEOとGEOには多くの共通点がある。E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)のような従来のSEOのベストプラクティスは、AIツールでのランキングにおいても依然として基本だという点だ。

あるSEO責任者は、グーグルで上位に表示されるコンテンツはAIの回答エンジンでも上位に表示される傾向があるため、GEOは主に「SEOの焼き直し」であると考えている。

SEO分野の専門家は、次のように認めている:

『AIエクスペリエンスにおいて、
コンテンツが表示されるかどうか
コンテンツがどのように表示されるか
を制御できる者はほとんどいない。“GEO”の専門家を装う者は、誰であれ“嘘”をついている。』

もっとも、懐疑的な見方がある一方で、一部のパブリッシャーはGEOの戦術を試している。「AIが検索を支配する未来」への必要な準備と見なしているのだ。

Digidayのインタビューに応じた5社のパブリッシャーは意外に冷静だったというのが、筆者の印象だ。パブリッシャーたちが指摘しているように、生成AI検索は従来のSEOの延長であり、特別な手法が確立されているわけでもない。正しく理解している。

やれ「GEO」だ「LLMO」だと騒ぎ立てるSEO業者(GEO業者と言うべきか?)が“雨後の筍”のように出現している。すべてがすべてインチキとだいうつもりは毛頭ないが、怪しいところも多い。簡単に口車に乗らないように、くれぐれも気をつけてほしい。

GEOやLLMO、およびそれらに類似するものを前面に押し出しているサービスは、本当に疑ってほしい。契約するのであれば、その前にセカンドオピニオンの利用も検討してほしい。

SEOコンサルタントのまとめ

【GEOについて】[Web担当者Forum]
GEOの成果を約束するいかなる人物にも懐疑的だ。彼らの説明は、何の事実にも基づいていない。「AIの出力を確実に最適化できる」と証明した者は、誰もいない。

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