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リファラーから流入元URLを完全には取得できなくなった!

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アクセス解析に痛手!? リファラーで流入元URLの詳細がわからなくなる動き

Referrer(リファラー、参照元ページのURL)から流入元URLを完全には取得できなくなったのだ。

と言っても、リファラーがなくなるわけではない。サイト内のパス(どのページからクリックされたかの情報)が省略され、ドメイン名(どのサイトから来たのか)だけのリファラーになってしまうのだ。

例で解説しよう。たとえば、次のページにあるリンクをクリックして、ユーザーがあなたのサイトを訪問したとしよう:

●リンク元ページ:https://example.com/hoge/1234/
これまでであれば、あなた(リンク先のサイト)のアクセス解析で調べられるリファラーとして、次の情報が伝えられていた。要は、リンク元ページのURLそのままだ:

●以前の標準リファラー:https://example.com/hoge/1234/
ところが、Chrome 85以降では、次のようなリファラー情報が伝えられる:

●Chrome 85以降の標準リファラー:https://example.com/
わかりやすく言い換えると、参照アクセスのすべてが、元サイトのトップページからの流入としてアクセス解析ツールに記録されてしまうのだ。

グーグルはなぜこの変更を進めたのだろうか。それは、プライバシーだ。上記の例では問題はないが、公開したくない情報がURLに含まれることはある。

そうした例を含めてグーグルは、「リファラーとリファラーポリシーのベストプラクティス」をweb.devのサイトで解説している。
技術的な側面から解説すると、ChromeのReferrer Policyの仕様が厳格になったということだ。従来は標準で no-referrer-when-downgrade だったのが strict-origin-when-cross-origin に変わったのだ。

strict-origin-when-cross-origin では、別オリジン(要は別サイト)に対しては、URLのパス名を除いたドメイン名の部分だけがリファラーとして送信される。Chrome 85から仕様が変わったらしい(いっきに変わったわけではなく、徐々に変更が適用されているようだ)。

リファラーとしてどの情報を渡すかは、自分のサイトの設定や自分が使っているChromeの設定を変更することで変えられる。たとえばWeb担のサイトでは、HTML内に次のタグを入れることで、リファラーとして完全なURLを送るように指定している:

<meta name=”referrer” content=”unsafe-url”>

しかしながら、これは自分のサイトあるいは自分のChromeの動きを変えるだけだ(つまり、自サイトではなく相手のサイトに恩恵がある)。

SEOコンサルタントのまとめ

「Referrer(リファラー)」[参照元ページのURL]
から流入元URLを完全には取得できなくなった。
サイト内のURL情報が省略されて「ドメイン名」だけのリファラーになってしまう、という事です。

▼以前のリファラー⇒https://seo-lpo-consultant.com/seo-company-comparison/
▼今後のリファラー⇒https://seo-lpo-consultant.com/
  • B!