ハンドルネームから実名に変えても同一人物であることをグーグルにどうやって伝えるか?
次のような質問を、グーグルのジョン・ミューラー氏が尋ねられた:
記事でハンドルネームを数年間使っていたライターが、今は本当の名前を使いたがっています。変更すると、検索アルゴリズムに悪い情報を送ってしまうことになりますか?
ミューラー氏は次のように答えた:
ほとんどの場合、名前を書き換える以外にできることはおそらくほとんどないだろう(自分のサイト内であれば)。
規模がもっと大きいなら、可能なかぎり全体として変更が一貫性をもつように私ならするだろう。
※ミューラー氏は「全体として変更が一貫性をもつように」の例として、科学論文の筆者が法的な実名を変えた場合を示している。この場合、論文自体の記載だけでなく、参考文献としてその論文を参照している他の論文にも影響があるからだろう。
For most cases, there’s probably not much to do other than change the name (eg, if it’s all on your website). For bigger cases, including legal name changes (eg, scientific literature, content/references across the web), I’d try to make things as consistent as possible.
— 🐄 John 🐄 (@JohnMu) November 30, 2021
YMYL分野のコンテンツにおいては、だれが書いたのかをグーグルは重視すると言われている。そのため、コンテンツ著者のE-A-Tを示すために実名を明かすことが推奨される。今までハンドルネームで活動していたが、本名で活動するように方針転換するケースはたしかにありそうだ。
そんなケースでは、それまでのハンドルネームの著者と今後の本名の著者が同一人物であることをグーグルに伝えたい。だが、効果的な対処方法はなさそうだ。ミューラー氏が提案したのは、ウェブに存在する古いハンドルネームをできるだけ本名に書き換えることだった。とはいえ、同一人物であるかどうかの認識はグーグル任せになってしまうだろう。
筆者が1つ思い付いたのは構造化データの利用だ。別名を意味する alternateName プロパティを筆者なら追加する。以前まで使っていたハンドルネームを alternateName プロパティに設定するのだ。
構造化データ
“@type”: “Person”,
“name”: “鈴木謙一”,
“alternateName”: “すずけん”
},
▼YMYL分野のコンテンツではコンテンツ著者のE-A-Tを示すために実名を明かすことが推奨されます。
ペンネームを実名にした場合、構造化データで別名を意味する alternateName プロパティを筆者なら追加すると良いらしいです。[Web担当者Forum情報]