【SEO】「HRナビ終了」「コンテンツSEO」の記事で参考になる部分
リクルートのサイト「HRナビ終了」が終了との事で、SEO専門家辻氏の2016年の記事の中で
現在も参考になる部分を抜粋して残したいと思います。
HRナビ終了
HRナビ終了。2年前に朽木さんに取材いただいたこの記事もあと一ヶ月弱で消滅、残念ですが仕方がない事ですね。1000ブクマ以上も頂いていましてありがとうございました!>ご意見番に聞く、「良質なコンテンツが一番のSEO」って本当ですか? | HRナビ by リクルート https://t.co/F8u6WnlvIK
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年9月5日
ご意見番に聞く、「良質なコンテンツが一番のSEO」って本当ですか?(2016年05月31日)
▼2016年05月31日の記事。
辻さんは普段からTwitterやブログなどでSEO情報を発信しており、日本でおこなわれる全検索のうち約2.5%は、辻さんが仕事で関わるサイトがクリックされているとのこと。
――“世の中の99%のサイトは、SEOなんて考えなくてもいい”とは、どのような意味でしょうか。
より正確に言うと、毎日数万ページ更新されるような大規模なサイトや、画像や音声がメインコンテンツになるような特殊なサイト以外は、小手先のSEO対策にいちいち反応しなくてもいい、あるいは、これから2~3年のうちには反応しなくてよくなるだろう、という意見です。
▼2年後の現在、たしかにまだテクニカルは存在しますけど、より「小手先のSEO対策にいちいち反応しなくてもいい」状態にはなってきていますよね。
――ではやはり、「良質なコンテンツを提供する」のが一番なのでしょうか。
はい。でも、それはおそらく一般の理解とは少しニュアンスが違うと思います。
ひと口にSEOと言っても、ブロガーのSEOとアフィリエイターのSEO、30Pくらいの静的なページのSEOとYahoo! JAPANのような超巨大サイトのSEOとではそれぞれやるべきことが変わってくるので、すべてに共通するアドバイスをするとなると、“良質なコンテンツを提供する”しかないんです。
ライターさんが数万文字の本を書くのと、10文字のコピーを書く場合で、どちらにもアドバイスをするとしたら、「いい文を書きましょう」としか言えませんよね?
▼あえて乗っからせて頂きますが、おおざっぱな対象に向けて言えるのは確かに「良質なコンテンツを提供する」、「いい文を書きましょう」ですよね。
特定のサイト、特定のキーワードと限定されればこれにより具体的な事がわかります。
でも、SEOに関しては、そういうアドバイスを求められがちなんです。
――みんな指標がほしいのではないかと思います。記事本文は何文字がいいとか。
例えば文字数にしたって、最近はキーワードによっては、検索にTwitterの投稿がヒットすることもありますよね。
――確かに。あれ、140字ですもんね。
はい。重要なのはユーザーの満足度なんですよ。
▼これも現在「ページ数や文字数ではなく、ユーザーの求めている情報」がより優先されるようになってきました。
よくテクニックとして、ブログのSEOとしてクローラビリティ(Googleのデータ収集プログラムのクローラが、効率的にWebページのデータを収集しやすくすること)を高める、というアドバイスがなされる場合もあると思うのですが。
――はい、そのような記事を読んだことがあります。
でも、ブログくらいだったらGoogleはサイト運営者側が特に何かしなくても、クロールしてくれるんです。前述のように数万単位のページ数が更新されるサイトや、できるだけ早いタイミングで検索されるようにしたいニュースサイトではクローラの対策をする必要があると思いますが。ですので、クローラビリティが重要なのは、決してウソではないわけです。このように、一部のサイトが気にしなければいけないことが、本来それを気にしなくていいサイトにも、SEOが必要であるかのように言われているのは問題かもしれません。
▼大規模サイトの話になるかと思います。気にしなくても良い、あるいは他にもっとやるべきことがあるサイトが多いと思います。
――では、サイト運営者は、とにかく良質なコンテンツを提供していれば、SEOをしなくてもいいのですか?
前述の特殊なサイトや、数カ月のうちに大きく成長することが求められるようなサイトには、私のような専門家のお手伝いが必要です。それ以外の99%についても、もちろん、テクニックはまだ効果があります。
――例えば、どのようなテクニックですか?
例えば、見出しの直下に要約を置く、そこにキーワードを含める、というようなテクニックです。SEOライティングの技術もあります。実際に数年前まではSEOを考えて文章を書けば、検索エンジンに評価されやすくすることも簡単でした。でも、今はSEOの素人が書き手の記事でも十分、上位表示されるようになっています。
今申しましたような単純なテクニックはどんどん効きづらくなっていますし、99%の一般的なサイトでは「とにかく良質なコンテンツを提供していればSEOをしなくてもいい」は正解に近づいていると思います。
▼宣伝になってしまいますが、「「良質なコンテンツを提供する=SEOコンサルタントは必要ない」訳では無く、ライティングのテクニックですとか「こうやったら順位が上がった」という経験、俊樹は役に立ちます。
わかっているのはRankBrainという新しいアルゴリズムの存在で、Googleは200以上のアルゴリズムで検索順位を決定していることを公表していますが、全アルゴリズムの中で3番目に重要なのがRankBrainです。そして、これは機械学習を応用した人工知能システムであることを公表しています。
Googleは、単純に「検索する単語がページに含まれているか」だけではなくて、「検索するユーザーの望む情報と意味が合っているか」ということを重視します。
▼どんどん進化していってます。
――だから、小手先のSEOは不要、ということなんですね。
はい。SEOの歴史を紐解いても、かつては内部施策、主にタグの変更など、普通のユーザーには気づかれない変更だけで、検索順位を十分に上げることができた。それが2009年くらいまででしょうか。それからはテキストの追加や、内部リンクの調整など、Webの見た目にも関わる範囲を変えないと検索順位は上がらなくなった。それが2014年くらいまで。今では、より使いやすいページレイアウトにすることなど、本当にユーザーが満足するような大規模な改修が、検索エンジンからの評価を上げるために一番効果的な施策になってきています。
外部施策、いわゆるリンクも同様に、2009年くらいまでは、適当にスパムリンクを当てていれば、簡単に検索順位は上がりました。2012年くらいまでに、適当なリンクでは検索順位が上がりにくくなり、ソーシャルメディアなどでの外部活動が重要になった。今では人工リンクによって検索順位を上げるのがさらに難しくなり、自分のサイトにより多くの魅力を持たせて、より多くのユーザーに好まれるかどうかが重要になりましたね。
▼私も経験があって、2013年頃にスパムのような無料ブログからの大量リンクが一気に通用しなくなったのを体感しました。
――“世の中の99%のサイトは、SEOなんて考えなくてもいい”と辻さんが言った理由がよくわかりました。
はい。だからもう、SEOのノイズは気にしなくていいんじゃないでしょうか。Googleの進化は目覚ましく、SEO対策を考えるのであれば、Webサイト全体で考えなければいけない、ということで。
▼基本的にはそう思います。
ただ、「サイト運営者、会社が思ってる良いコンテンツ」と、
「ユーザーが思っている良いコンテンツ」と
「Googleが思っている良いコンテンツ」に
差が見られる場合があります。
SEOコンサルタントの感想
辻氏は同い年で漫画(アニメ)好きという事もあり、リスペクトしています。
アニメの例は実に興味深いものでした。
「ハイスクール・フリート」というアニメが先に「はいふり」という略称を公表
⇒放送10分後の検索結果で「ハイスクールD×D」のサイトが1位になる。
⇒「ハイスクールD×D」に「フリード」というキャラクターがいた。
Googleが「はいふり」の正解は分からなかったが、「はいふり」がアニメだと言う事を
検索ユーザーの動向から判定していた。
↑これが2016年の出来事。
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