【SEO】Googleダニー・サリバン氏のインタビュー記事…『Googleは真実エンジンではない』
Google・ダニー・サリバン氏のインタビュー記事を紹介します。
世界最強「グーグル検索」が背負う期待と責任
世界最強「グーグル検索」が背負う期待と責任[東洋経済オンライン]
約20年間、検索エンジン専門のネットメディアを運営してきたダニー・サリバン氏。グーグルの検索エンジンで問題が発生するたびに厳しく批判してきたジャーナリストが、なぜ“中の人”になったのか。そして、黎明期から業界をウォッチしてきた第一人者の目に、グーグル検索は今どう映っているのか。7月に来日したサリバン氏に話を聞いた。
私が入社したばかりの頃、全米で銃撃事件が多発していた。こうした事件が起こると、大抵、誰が撃ったかについて間違った情報が大抵出回る。「XX事件の容疑者」と検索すると、容疑者ではない人の間違った情報を流すウェブサイトやツイートが出てきたのだ。それらは未確認情報である。だからわれわれはこうした事件における情報は、当局の裏付けがないかぎり検索結果に表示しないよう、順位づけのアルゴリズムを変更した。
ある日、私はペットのモルモットに餌をやろうとキッチンにいた。冷蔵庫をのぞくとブドウがあったので、スマートスピーカーの「グーグルホーム」に、「OKグーグル、モルモットはブドウを食べられる?」と聞いた。すると、「食べられます。ただ、あげすぎないでくださいね」との返答。開いた冷蔵庫からの冷気を浴びながら、衝撃を受けたのを覚えている。階段を上がってパソコンの前に座らずとも、スマホに手を伸ばさずとも、答えを得られる時代になった。
――そんな進化を遂げてきたグーグル検索の課題とは。
1つは、検索をするユーザーが自分自身で検索結果を“評価”する必要がないと考え始めていることだ。多くの人が検索という行為に慣れすぎて、情報の評価をしなくなっている。われわれは「真実エンジン」ではない。真実かそうでないかを示すことは難しい。われわれは情報の“詰め合わせ”を提供する。検索結果を基に意思決定をするのは、ユーザー自身だ。そういうことをもっと理解してもらう必要がある。
もう1つは、ここ2年ほどの現象だが、自分の主義主張に合わない検索結果が出てくることをもって、グーグル検索は偏っている、間違っているとする見方があること。われわれに求められているのは幅広い情報を示すことであって、特定の考え方を強化することではない。一方で、違う考え方を取り入れましょうと強要するわけでもない。
グーグル検索をどうとらえるか
――一方で、グーグル検索や関連サービスでは、求める情報がすぐ手に入るということをマーケティングしてきたのも事実です。スマホの時代になっていつでもどこでも検索をするようになれば、「グーグルの言うことが真実」という“誤解”が生まれるのは当然ではないでしょうか。図書館を想像してみてほしい。自分の疑問に対して、図書館がぴったりの答えを教えてくれるとは誰も思わない。図書館が提供してくれる多様な本を読み、情報を理解する。誰も図書館に怒ったり、情報が偏っていると責めたりしない。
検索機能は図書館でのプロセスをとても簡単にした。もはや本全体を読む必要がないことを意味する。特定の本から関連性の高いページの情報を得ることができる。私が思うに、その過程で、検索結果といえども情報を吟味しなければならないという考えをなくしてしまった。
とはいえ、物事をなるべく正しい方向に導く責任はわれわれにもある。言い訳をするつもりはないが、きちんと説明して理解してもらうのは容易ではない。ユーザーの期待は大きいし、われわれもベストを尽くす。
――ユーザーがグーグル検索で質問すると、それに対する“直接的な答え”として検索結果の上部に「強調スニペット」と呼ばれるボックスが表示されます。こうした取り組みが、かえってグーグルに答えを頼るという構造を生んでいませんか。
強調スニペットやナレッジパネル(検索結果ページの右側に表示される、検索ワードに関する詳細情報を提供するパネル)は確かに直接的な答えを提供している。私がジャーナリスト時代に指摘したことでもある。
こうした問題の解決作業は、私がグーグルに入って最初にやったことの1つだ。開発チームと長時間話し合った。強調スニペットは”直接の答え”を提供する意図を持って設計されたわけではない。(最適な答えになるという)高い自信を持って1つの主な検索結果を取り上げ、「おそらくあなたが見るべきサイトです」ということを伝えるための機能だ。ただ、それが正しくないということになれば、われわれのポリシーに基づいて削除する。
――検索が進化する中で、単にウェブサイトを調べるだけでなく、動画やニュース、商品、店舗やレストランなども、グーグルで簡単に調べられるようになりました。一方で競合する業者からは、グーグルの展開する自社サービスが検索結果で優遇されているという声も上がっています。これについてはどう考えていますか。
確かにグーグルに入社するまでは、私もその点に批判的だったし、理解できない部分があった。だが中に入ってみて感じたのは、ユーザーはフライト情報など、より具体的な情報がわかるような検索体験を求めているということだ。
情報というのはさまざまなフォーマットになる。単なるリンクだけではない。そのうえで、情報がグーグルではないほかのエコシステムから来るものであれば、そうしたエコシステムを支援する責務がある。共生する関係にあるからだ。すべてのユーザーをグーグルに来させて、そこからどこにも行かせないというのは、われわれの意図するところではない。
たとえばグーグルはニュースサイトにお金を払うべきだという批判をよく聞くと思うが、サイト側がグーグルから得ているトラフィック(ユーザーの訪問・閲覧)がどれほどのものか、(グーグルがなければ)そのトラフィックを得るためのコストがどれほど抑えられたかということは聞かないだろう。昔だったら、莫大な宣伝コストがかかっていたはずだ。サイトの所有者たちがこのエコシステムの中で成功すると確かに感じてくれるようにしていきたい。
(東洋経済オンライン より)
SEOコンサルタントの感想
SEOを考える時「ユーザーの検索意図」を考える事が重要です。
ですがその前に「Googleの意図」も考える必要があります。
つまり「『ユーザーの検索意図』をGoogleはどう考えるか?」です。
(※私のようなものはそこから勉強なのです。。。汗)
そういう意味でもこういう記事は参考になります。
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