検索トラフィックが減っても読者は増やせる。Atlanticoが証明した「直接訪問」の力
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ニュースサイトを中心に、検索トラフィックが減少しているサイトは少なくない。そうした状況で、サイト管理者はどうすればいいのだろうか?
フランスのデジタルニュースパブリッシャーAtlantico(アトランティコ)の役員であるダンカン・フーパー氏が、リンクトインで次のような投稿をしていた:
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ニュースサイトへの検索トラフィックは減少している。しかし、それは「ニュースへの関心が薄れている」ことを意味するわけではない。過去12か月間、私はアトランティコのオーディエンス拡大に取り組んできた(ジャン=セバスチャン・フェルジュ氏、エヴォノミクス、ジラファ・インク、インパクトゥムとともに)。
と言っても、有料による獲得施策に頼ったわけではない。アルゴリズムを推測しながら動いたわけでもない。
では、何をしたのか? サイトを改善し、読者を最優先にする施策を進めたのだ。たとえば、次のようなことだ:
✅サブスクリプションへの導線に集中するため、質の低い広告を排除した。
✅読み込み速度を改善した。
✅優れた読書体験を軸にUXを刷新した。
✅パーソナライズされた体験を念頭に、レコメンドのロジックと表示位置を再構築した。
✅登録・ログインのプロセスを改善した。
✅ジャーナリズムとジャーナリストに投資した。
✅すばらしい専門家寄稿者のネットワークを活用した。
✅長文の書き物コンテンツに忠実であり続けた。
もちろん、検索やソーシャル、そして好評のニュースレターを通じて、より多くのオーディエンスにリーチしたいとも思っている。それが私たちの次のステップだ。しかしまず、すでに訪れてくれている人たちに集中することを選んだ。そして結果は明らかだ。読者たちはAIチャットボットにも、ソーシャルネットワークにも、グーグルにさえも頼っていない。彼らは直接アトランティコを訪れるのだ。
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アトランティコの事例から次のようなことが学べる:
●トラフィックより体験を優先する ―― 流入を増やす前に、すでにいる読者を満足させることが先決。
●アルゴリズムに依存しない ―― SEOやSNSのアルゴリズムに振り回されるより、自分たちでコントロールできる要素に投資する方が持続的。
●「直接訪問」こそ最強の指標 ―― ダイレクトアクセスが増えることは、ブランドへの信頼と習慣的な利用の証明。
●質への投資が結果につながる ―― 広告費や有料獲得ではなく、UX・速度・コンテンツの質といった地道な改善が長期的に効く。
●読者を「数字」ではなく「人」として扱う ―― パーソナライズや読書体験へのこだわりは、読者を大切にする姿勢の表れ。