【SEO】Google「クロール回数と検索結果の順位は関係ない」
Googleのジョン・ミューラー氏がクロールバジェットについてコメントしました。
クロールバジェットを最適化してもランキングは上がらない
グーグルのジョン・ミューラー氏の指摘を知ったECサイトの管理者が、ミューラー氏とツイッターで次のようなやり取りをしていた。
(ECサイト管理者)
きちんとした400万ページがあるサイトで、57%のURLは毎月クロールされています。しかし、(定期的には)クロールされていないページはたった4%の検索トラフィックしかありません。
クロールバジェットに気を配る必要はありますか?(ミューラー氏)
検索トラフィックが多くはないページをもっとクロールさせる必要があると考えるのは、なぜ?
たとえば、それらのページを頻繁に更新しているとかあるのかな?(ECサイト管理者)
クロールされれば、検索トラフィックが増えますよね。なので、クロールバジェットを気にしています。(ミューラー氏)
既存の2百万ページは毎月大幅に変更しているの?(ECサイト管理者)
レビューと価格以外は大きな変更を加えていません。(ミューラー氏)
それくらいの変更ならクロール間隔は問題ないと考える。
「定期的にクロールすること」と「検索結果での表示回数やランキング」は、直接は関係ない。
(ついでに言うと、インデックスされているページ数も、特にECサイトでは誤解を招きやすい。並べ替えやフィルタでできあがる不必要なURLがたくさんあるからだ)I suspect the crawling period is fine for things like that. Regular crawling isn’t a requirement for visibility or ranking in search. (Often the URL count is also misleading, especially on ecomm a lot of those are often “unnecessary” URLs; filters/sorting/etc)
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2018年6月4日
このやり取りで最も重要な点は、クロール頻度はランキングとは直接の関係はないということだ。
つまり、頻繁にクロールさせたからといって、検索順位は上がらない。言い換えると、クロールバジェットを調整して特定のURLにGooglebotをたくさん訪問させたとしても、そのURLの検索評価が変わるわけではない。ましてや、ほとんど更新すらしていないページならば、定期的にクロールさせても何か効果があるとは思えない。
グーグルが高く評価しているページはクロール頻度が高い傾向にある、それは確かだ。だからといって「クロール頻度を高くすれば検索評価が上がるのではないか」と考えるのは間違っている。原因と結果を入れ替えてはいけない。
(Web担当者Forum より)
SEOコンサルタントの感想
どうしてもSEOを考える人はテクニナルなSEOばかりを気にしやすい。
そういう方が気にしがちなのが「クロールバジェット」について。
これに対しGoogleが「クロール頻度はランキングとの関係が無い」と発言したのは重要です。
そして「インデックス」についても発言していますね。これも重要です。
他にすべき事が沢山あります。