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SEO専門家・渡辺隆広氏の勉強会「コンテンツデザインの思考法」

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SEO専門家 渡辺隆広氏に訊く「コンテンツデザインの思考法」

SEO専門家の渡辺隆広氏の勉強会の記事を紹介いたします。

■SEOとコンテンツマーケティングの関係(渡辺隆広氏)
お互いに間接的に影響を与える存在。
ただし、各々がそれぞれに目的と目標を定めたうえで、
適切に運用されることで初めて相乗効果が生まれる。

★(会社全体の)事業目的(渡辺隆広氏)
施策→戦略→目標→目的→【SEO】
 ↑↓
・良質なコンテンツマーケティングは、SEOに間接的なプラスの影響を与える
・良質なSEOは、コンテンツマーケティングに間接的なプラスの影響を与える
 ↑↓
施策→戦略→目標→目的→【コンテンツマーケティング】

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渡辺氏は、マーケティング活動の一貫としてではなくSEOを目的にコンテンツを作りつづけても「何の成果も生まない」と言います。SEOを目的にした時点で、コンテンツを届ける相手である人間の存在が抜け落ちるからです。

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■メディアの目的を明文化する(渡辺隆広氏)
なぜ目的を定義して明文化するのか
▼戦略目標を決めることで、「誰」に「何」を「どのように」提供すべきか明確になる
▼チームで思考や価値観を共有可能になり、皆が同じ目的に向かって一貫性のあるアクションを選択できる
▼アクションの優先順位や、「やらなくてよいこと」の区別がつくようになり。
「良い」や「高品質」の定義や基準を決めることができる。

■「ユーザーの役に立つコンテンツ」とは(渡辺隆広氏)
「ユーザーに役立つコンテンツを作りましょう」
→回答A:ある特定のユーザーが置かれた状況(Context)を詳細に描写したうえで、その状況を進展させられる可能性のある情報を提示すること
→回答B:あなたの家族や親しい知人が同じ状況に置かれていると仮定して、彼らが絶対に嬉しいと思うコンテンツを考える

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「大切なのは、どんな人にも役立つコンテンツを作ろうとは思わないことです。百科事典のようなものを積極的に読む人は少ないと思いますが、それと同じように、あらゆる人の役に立つものというのは、結果として誰にも刺さらないということがよくあります。そのため、誰にとって役に立つコンテンツかを決める必要があります。(渡辺隆広氏)

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コンテンツデザインとは
渡辺氏によるコンテンツデザインの定義は「ユーザーがタスクを完遂するために必要充分な情報を、最適な形に整えて提供すること」です。つまり、単に目的やニーズにとどまらず、ユーザーが置かれた状況や文脈に合わせて、適切なプレゼンテーション方法や文章表現、情報量を選択して提供することを指します。

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■コンテンツデザインのメリット(渡辺隆広氏)
▼ユーザーに役立つコンテンツの制作手順を明文化して、他社と共有可能にしたフレームワーク
▼[特にSEO思考に支配された人]検索アルゴリズムという狭い世界で考える習慣から脱却して、様々な視点からアイデアを考えられるようになる
▼ユーザージャーニーマップで全体図を可視化してからコンテンツ企画に取り組むので、細かな配慮が行き届いた情報を作り出せるようになる
▼コンテンツの制作過程が論理的に説明できるようになるので、それをもとに議論したり、フィードバックをしながら品質改善につなげられる

■コンテンツデザインの手順(簡易版)(渡辺隆広氏)
1:ユーザージャーニーマップ(仮)を作成する
リサーチなしで、各人の勝手な想像(妄想)でいいからとにかく図に書き起こしてみる。間違っていていい。
2:リサーチ
オーディエンスを理解するための情報収集をする。対象の事柄を自分で体験できるのであれば、自分がユーザーとなって体験すること。
業界誌、新聞、専門誌など、あるテーマについて情報を網羅した、信頼性があると推定される情報ソースから調べる。
【注意】検索キーワードデータのような、文脈が存在しないデータは参照しないこと、
3:ユーザージャーニーマップを再作成する
リサーチに基づいてユーザーをある程度理解したら、もう一度ジャーニーマップを作成してみる。具体的には「想定オーデシエンス(≒ペルソナ)と、行動順序(ウォンツが生まれてから、当初の要求が満たされるまで)を明らかにする」
4:大多数が共通して直面しそうな課題・悩みの種を図に書き込む
→コンテンツを通したマーケティング(消費の誘発)ができるポイントでもある

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「コンテンツにとって文脈はとても重要なものです。一部のSEO会社が検索キーワードからユーザーの意図を探ってコンテンツを作りましょうと提案しているケースがあります。実際にコンテンツ制作の際に検索キーワードを見ている方も多いのではないかと思います。検索キーワードからコンテンツを考える人は、Google検索の機械学習の結果を見ているだけで、ユーザーの置かれた状況である文脈を詳細に考えることを放棄しています。」(渡辺隆広氏)

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