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「rel=”canonical”」でコンテンツを活かそう!

投稿日:2018年4月2日 更新日:

【SEO】「rel=”canonical”」でコンテンツを活かそう!

「rel=”canonical”」の賢い使用方法です。

「rel=”canonical”」をうまく使ってコンテンツのSEO価値を最大化

同じコンテンツを、別サイトにも掲載している? そんな場合に使えるタグがある。「rel=”canonical”」を使用すると、複数のドメイン名上に類似のコンテンツまたは同じコンテンツが存在することをグーグルに通知できる。
そしてこのタグは、さまざまな方法で賢く応用できる。所有する複数のドメイン名にわたってコンテンツをクロス投稿することもできるし、自分の作ったコンテンツを他の人に再公開してもらうことで恩恵を受けることもできる。また、他のサイトのコンテンツをレンタルしたり購入したりできるほか、Mediumなどサードパーティーの配信ネットワークを安全に利用してクチコミで広めることもできる。
(Web担 より)

僕が作ったアオウミガメ(green turtle)に関するコンテンツが、僕のサイトにあるとする。
それを気に入った友人が、自分のサイトでも同じコンテンツを掲載したいと言った。僕は「もちろん、再公開してもらってまったく問題ないよ」と言い、僕のアオウミガメ記事は友人のサイトにも掲載(転載)された。
しかし、僕としてはSEO的な問題が起こるのは望んでいない。
重複コンテンツも望んでいない。検索結果で、友人のサイトが自分のサイトより上位に表示されるのも困る。友人のサイトの方が、優れたリンクなどのランキングシグナル(検索順位決定要因)を備えているかもしれないからだ。それに、友人のサイトが獲得するランキングクレジットやリンクまたはオーソリティシグナルはすべて、僕のサイトのものになってほしいと考える。元のコンテンツを作ったのは僕なのだから。
それができる方法がある。それがクロスドメインの「rel=”canonical”」で、グーグルが2009年に導入したものだ。
(Web担 より)

基本的には、“評価を渡す元”ページ(この場合は友人のサイトのページ)のhead要素内に、次のようなタグを追加する。
<link rel=”canonical” href=”XXX”>
リンクタグなのでhrefを入れるが、そこ(上の例では「XXX」の部分)には、“評価を渡す先”ページ(この場合は僕のサイトのページ)のURLを指定する。
するとグーグルは、rel=”canonical”のhrefで指定したURLに評価を移動する。
これは推測だが、主にSEOの世界では、301リダイレクトとほとんど同じように機能すると考えられている。そのため、リンクオーソリティやランキングシグナルのほぼ9割以上はFriendsSite.comからMySite.comに引き渡されることになる。
こうしておくことで、グーグルの検索結果に表示されるのは、友人のサイトに置いてあるアオウミガメのページではなく、僕のサイトにあるアオウミガメのページになる可能性が高くなる。リンクなどのランキングシグナルを獲得するのは僕のページなので、そうしたオーソリティやリンクは僕のページに引き渡されるのだ。
これは、さまざまな面で理想的な状況だ。
(Web担 より)

“評価を渡す元”のページが複数あっても、さらにはそれが複数のドメイン名にあっても、まったく問題ない。FriendsSite.comでもできるし、TurtleDudes.comやLeatherbackFriends.net、SeaTees.com、NatureIsLit.comでもできる。どのサイトでも、クロスドメインの「rel=”canonical”」を追加して、ぼくのページを参照させられる。
これは、SEOの価値を一切損なうことなく、他のサイトにコンテンツをライセンス供与して他者が再公開できるようにする素晴らしい方法だ。
(Web担 より)

クロスドメインの「rel=”canonical”」の素晴らしい使い方を、いくつか紹介しよう。

1. 複数のドメイン名でサイトを運営していて、コンテンツをクロス投稿する場合は、SEOの利点や検索順位決定要因を獲得させたいコンテンツを選んで指定できる。
何らかの理由で複数のドメイン名でサイトを運用しているとする。そして、ある1件のコンテンツをこれらの複数のドメイン名公開したいとしよう。要はコンテンツの再利用やマルチポスト(クロス投稿)だ。
ただし、重複コンテンツの問題には悩まされたくないし、ランキングシグナルを受け取れるのは1つのサイトだけにしたいとする。
こういう場合は、クロスドメインの「rel=”canonical”」が味方だ。グーグルに対し、「このコンテンツで評価されるべきはサイトAでもサイトCでもない、すべてのクレジットはサイトBが得るべきだ」と伝えられる。
ただし注意点がある。rel=”canonical”での指定先を複数のドメイン名にばらけさせようとしてはいけないということだ。つまり、「サイトAはサイトBに正規化し、サイトCはサイトDに正規化し、検索結果で2つのサイトが上位に表示されるようにしよう」と考えてはいけない。それはやめよう。
すべてのサイトから1つのページを参照させる必要がある。それこそが、グーグルにクロスドメインの「rel=”canonical”」を適切に認識してもらえる最善の方法だ。
(Web担 より)

2. パブリッシャーが自らのドメイン名に君の記事を転載したがっている場合は、リンクバックではなく(またはリンクバックに加えて)「rel=”canonical”」の設定を依頼する。
(Web担 より)

3. 他のドメイン名のコンテンツを削除させることなく、そのサイトからコンテンツを購入またはレンタルする。
(Web担 より)

4. 重複コンテンツの問題を引き起こすことなく、Mediumをコンテンツ配信ネットワークとして利用する。
(Web担 より)

「rel=”canonical”」プロトコルの使い方

1:複数のドメインを運営していて
コンテンツをクロス投稿したい場合は、
SEOの利点や検索順位決定要因を獲得させたいコンテンツを選択する。
2:パブリッシャーが自らのドメインに
君の記事を再公開したがっている場合には
リンクバックではなく(またはリンクバックに加えて)
「rel=”canonical”」の設定を依頼する。
3:他のドメイン名のコンテンツを削除させることなく
そのサイトからコンテンツを購入またはレンタルする。
4:重複コンテンツの問題を引き起こすことなく、Mediumをコンテンツ配信ネットワークとして利用する。


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■出版社:宝島社
■タイトル:『DeNAと万引きメディアの大罪』
■ページ: 240ページ
■著者:別冊宝島編集部 (編集)
※白石竜次は寄稿

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