【SEO】マイナビウーマンが医療系記事を削除!「WELQ」と同様の問題に
マイナビウーマン、「『生理日をずらす』6つの裏ワザ」記事削除 「不適切な内容」全記事で調査[ITmedia]
マイナビは、女性向けWebメディア「マイナビウーマン」に掲載された『えいっ! ピルに頼らず「生理日をずらす」6つの裏ワザ』と題した記事に不適切な内容が含まれているなどとネットで指摘が相次いだことを受け、この記事を削除した。また、「マイナビウーマン」「マイナビウーマン子育て」にはほかにも複数の不適切な記事があったとし、一部記事を非公開にして調査を始めたと、3月31日に発表した。
削除した記事は、旅行中などに生理にならないよう、ピルを使わずに生理日をずらす裏技として「ストレスをためる」「極端なダイエットをする」「わざと体調を崩す」「風邪薬を飲む」などを紹介しており、「実践すると、健康を害す可能性がある」などと批判を集めていた。
同社は読者から指摘を受け、3月29日にこの記事を削除。サイト内の全記事を対象に調査を始めた。また31日、「この記事以外にも複数の不適切な内容を含む記事があることを確認した」とし、「マイナビウーマン」「マイナビウーマン子育て」の一部記事を非公開にし、内容と運営の両面について調査すると発表した。
マイナビウーマン
働く女性の恋愛と幸せな人生のガイド「マイナビウーマン」
https://woman.mynavi.jp/
2018年3月31日
読者および関係者の皆様へ平素は「マイナビウーマン」をご利用いただき、ありがとうございます。
この度、2016年11月23日掲載の「生理日」に関する記事について、内容に不適切な記述が含まれる、とのご指摘を受けました。編集部において当該記事を削除し、サイト内の全記事を対象に調査を進めております。また、並行して読者および関係者の皆様より、ご指摘ご質問を頂戴いたしました。
その結果、前述の記事以外にも複数の不適切な内容を含む記事があることを確認いたしました。そのため、「マイナビウーマン」および「マイナビウーマン子育て」の一部記事を非公開とし、内容と運営の両面に関する更なる調査を行うことにいたしました。
「マイナビウーマン」をご利用いただいていた読者および関係者の皆様には、多大なるご迷惑をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
2018年3月29日
2016年11月23日に掲載した「生理日」についての記事に関して、誤解を招く表現がございました。内容が不適切と判断し、該当記事を削除させていただきました。編集部では本件を重く受け止め、他の記事についても不適切な内容がないかの確認を合わせて進めます。
読者の皆様にご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
ツイッターのコメントまとめ
これ本当に泌尿器科医が監修したの!!??
【カラダのお悩み】その残尿感、ぼうこう炎かも!? 女性に多い「ぼうこう炎」の原因と対処法5つ|「マイナビウーマン」 https://t.co/ScWpp0g3jT
— 桑満おさむ (@kuwamitsuosamu) 2018年3月30日
コリャ酷い!!真に受けると危険、「鼻うがい」って死亡例出ているの知っているのかねえ・・・。
鼻づまりで夜も眠れないときの対処法「ペットボトルを脇にはさんでみる」「食塩水で鼻うがい」|「マイナビウーマン」 https://t.co/A8QeIb4ZhI
— 桑満おさむ (@kuwamitsuosamu) 2018年3月30日
沢山の問題が…… / “マイナビウーマン、本当に【医師が解説】して【医師監修】しているのでしょうか? | 五本木クリニック | 院長ブログ” https://t.co/ej5GUrrSFr
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年3月30日
指摘された記事は片っ端から削除中。この記事もあっというまに削除。そんな状況なら一度全部非公開にして精査するべきなのでは。。。
ちなみにこの記事は、現段階ではキャッシュに残っていました。 https://t.co/01lSjpEnNs https://t.co/a9rAOROEwZ— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年3月30日
新しい記事もなんだかなあ。女性ホルモンのバランスを食事やサプリメントで整えることはできません。サプリでできたら薬機法違反。 @tsuj https://t.co/FAxAzGUlT8 https://t.co/Gv0TZHiDkw
— 森戸やすみ˙ᵕ˙♡祖父母手帳発売中 (@jasminjoy) 2018年3月30日
マイナビウーマン。医療関連専門家ではない私でもわかる問題ある医師監修記事がありますね。 [赤ちゃん アトピー]で1位のこの記事 https://t.co/qr9qdvtRI1 と、赤ちゃんの麻疹についてのこの記事 https://t.co/w5SZwMeMrk のイメージ画像が同じなんですが。これは大きな誤解を生むのでは? pic.twitter.com/ouwLn6QuL7
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年3月30日
因みに私のコラムでは、画像は編集さんが選んでいます。
以前書いた記事でO-157を取り上げた時、編集さんが別の細菌の画像を選んでいたので、プレビュー確認時に訂正してもらいました。医師監修記事のチェック体制がどうなってるかはわかりませんが、うーん。 https://t.co/uofeDsz6ul
— 相川晴(HAL) (@halproject00) 2018年3月30日
マイナビウーマン、医師監修記事をすべて非公開にされたようですね。https://t.co/Q70KZYQ2qj
品質確認が出来ていなかった記事が多数放置されていたことは確かなので、一度非公開にした上で確認をして戻していくこの対応は一番望ましい方法と私は思いました。— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年4月1日
12/6の変更で医療・健康系の検索結果は非常に厳格化されましたがやはり穴はありましたし、3月上旬の変更で全体的には緩くなってしまったわけで、同じ様な問題は続くとおもいます。検索やSNS等で触れる医療情報はまずは疑うべきとおもいます。悲しいですが。 https://t.co/VuWHtbq5uB
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年4月1日
この前の対談の書き起こしだ。ニコ生で見てましたが面白い話が多かったです / “WELQ問題の火付け役と騒動を振り返り、1年以上経った今、Webメディアはどんな影響を受けたのか考察【話者:中川淳一郎・ヨッピー・朽木誠一郎】” https://t.co/EUzG8ToJf3
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年3月30日
SEOコンサルタントのコメント
これはまさしく「WELQ問題」ふたたびですね。
WELQのSEOについて
「WELQ」問題から1年。現在の検索結果・SEOはどうなったのか?
この記事では、「WELQ」が無くなってものの代わりに「ヘルスケア大学」や「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」などが上位表示されており、状況は変わらないという事が伺えます。
「ヘルスケア大学」は対応を進めているものの、「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」、小さなサイトなどは依然として専門の医師でない者が書いたページが上位表示されています。この「WELQ、DeNAのキュレーションメディア問題」
について取り上げた書籍
『DeNAと万引きメディアの大罪』で、私は原稿を数ページ書かせて頂きました。この中で私はタイトルは
『デタラメ医療サイトWELQが検索上位に表示されたカラクリ』
という内容でSEOの解説を書かせて頂きました。「WELQ」の中の
『肩こりがひどいのは病気が原因?気になる怖い病気とセルフ対処法』というページを例に、・タイトルでのSEOテクニック
・長文と追記の効果
・Hタグの適切な記述
・「Googleの検索意図の網羅性」を意識したと思われるキーワード
・パンダアップデートを掻い潜るWELQの記事など、このページのSEOの優れている点を解説しました。
「WELQ」がなぜ検索結果で上位になったのか、というSEOの解説で、SEOにおいて素晴しい施策を挙げています。
「WELQ」は特別な裏技を使った訳ではなく、現在のSEOでも通用するようなテクニックを使っていたと思います。ですから、「WELQ」が無くなっても別のサイトが上位表示されるのです。BuzzFeed Japanの記事では、「WELQ」が無くなってものの代わりに「ヘルスケア大学」や「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」などが上位表示されており、状況は変わらないという事が伺えます。
「ヘルスケア大学」は対応を進めているものの、「NAVERまとめ」「Yahoo!知恵袋」、小さなサイトなどは依然として専門の医師でない者が書いたページが上位表示されています。こちらは2017年9月のGoogle検索「肩こり」の検索結果画面です。
1位には「WELQ」のような、情報満載で長文の「まとめサイト」が表示されています。
特徴は
・まとめサイト
・医師を名乗っていない、そもそも名乗っていない
・テキストが長文
・沢山の引用
・アフィリエイト広告を貼っている
・記事の最後で広告へ誘導している
結局の所、「WELQ」と同じようなサイトが1位になっている状況です。「NAVERまとめ」は最大の「まとめサイト」と言えますし、
「Yahoo!知恵袋」は現在「Googleから評価が高い」と言われる、最大の「Q&Aサイト」です。
しかし、これからはこのような「医療の専門化が運営するサイト」が上位表示される可能性が高いですし、ユーザーの監視も厳しくなると思います。今後の検索結果の変化に期待したいですね。[リンク]
DeNAと万引きメディアの大罪(アマゾン)