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AI向けにMarkdownでコンテンツ配信

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「AI向けにMarkdownでコンテンツ配信」は最強のGEO/AIOになるか?

AIに引用されやすい文章パターンとは? 120万件の検索結果と1万8千件の引用で判明したAIの“クセ”【SEOまとめ】[Web担当者Forum]

大手CDNプロバイダーのCloudflare(クラウドフレア)は、通常のHTMLページをMarkdown※(マークダウン)言語に自動変換して、AIクローラーとAIエージェントに向けて配信するサービスを公開した。

※筆者補足:Markdownは、「#」や「*」などの記号を使って、見出しや箇条書きといった文書構造を素早く作成できる軽量マークアップ言語。代表的な仕様としては、CommonMarkやGitHub Flavored Markdown(GFM)などがある。
Markdownページを配信することで、次のような利点をCloudflareは想定している:

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●トークン使用量の削減 ―― MarkdownはHTMLと比較して少ない文字数で文章構造を表現できるため、内容理解に必要なトークン数を大幅に削減し、AIの処理コストを最大約80%削減する。

●効率性の向上 ―― divラッパー、スクリプト、ナビゲーションマークアップなど、意味的な価値を持たない不要なHTML要素を排除する。

●明確な構造 ―― AIシステムが解析しやすい、明示的で人間にも読みやすいフォーマットを提供する。

●AI出力品質の向上 ―― 構造化されたコンテンツにより、エージェントやモデルの理解度と下流の処理結果が向上する。

●計算オーバーヘッドの削減 ―― AIパイプライン内でのHTMLからMarkdownへの繰り返し変換を回避する。

●処理の複雑さの軽減 ―― AIシステムのコンテンツ取り込みワークフローを簡素化する。

●AIエコシステムとの整合性 ―― MarkdownはエージェントやAIツールの標準フォーマットとして広く採用されている。

●コンテンツスキャンの高速化 ―― エージェントが「本質的なコンテンツ」と「非本質的なページ要素」をすばやく選別するのに役立つ。

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■グーグル「スパム対策、どうするの?」
グーグルのジョン・ミューラー氏は、「Markdownページを別途配信することにどんな価値があるのか」と尋ねられ、次のように返した。

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★グーグルのジョン・ミューラー氏
ウェブは雑然としたものであり、ウェブ上のコンテンツを利用するサービスはすべて、機能しないものを除外しなければならない。
もちろん、意図的に悪用しているもの(およびサイト)も除外する必要がある。DA(Domain Authority)のような基本的なSEOツールの指標でさえ、そうした処理をしている。
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何を意味しているのか、少しわかりにくいかもしれない。 次のようなことを言いたいのだろう。

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「スパム的または操作的な手法でランキングやAIシステムを操作しようとするサイトやページが必ず現れる」ことを前提に、そうした不適切なシグナルを正しく除外するのが、オンラインコンテンツを軸にサービスを提供する場合には必須だ。
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もう少し噛み砕いてみよう。

「人間向けのHTMLコンテンツ」と「AI向けのバージョン」を別途提供するスタイルがOKになった場合、SEOをよく知る人間ならば、こんな風に考えるかもしれない:

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AI向けMarkdownバージョンは、単にMarkdown化するだけでなく、「人間向けとまったく異なる、AIのエンジンをだます内容」にしてしまえばいいんじゃないか! そうすれば生成AIでの紹介が増えるはずだ!
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そうしたスパムとの戦いを続けてきた検索エンジンからすると、単に提供されているからといってMarkdownの内容だけでサイトやページを評価することは、論外だろう(すぐにスパムの温床になってしまう)。行うべきアクションは、次のようなものになるだろう:

人間向けの「HTMLページの内容」を取得する
AI向けの「Markdownの内容」を取得する
その2種類で内容が食い違っていないかを確認する
HTMLだけならば①だけでよかったのに、別途提供されているMarkdownを利用する場合には②だけでなく①と③が必要になる。システムの処理に最適なMarkdownだったはずが、コストが高くなるだけなのだ。

つまり、Markdownでの配信は無意味だということだ。

■Bing「変換ミス、だれが気付いて修正するの?」
マイクロソフトBingのファブリス・キャネル氏は、Markdownページ配信についての次のような見解を述べている。

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HTMLページからMarkdownファイルへの変換が部分的に壊れてしまっていた場合、その不具合にどうやって気づくのか? 誰が修正するのか?
AI時代において、我々はHTMLのウェブページを完全に理解しており、標準以下のものは必要ない。
考えてみてほしい。我々はユーザーが実際に目にするものに基づいてランク付けする。クロール可能なAjaxと同様に、実在しないもの、あるいはSEO担当者によって適切に管理されていないものは淘汰されていく!
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  • B!