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「LinkedIn(リンクトイン)」がGoogleの検索結果から消えた!

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「LinkedIn(リンクトイン)」がGoogleの検索結果から消えた!

Search Consoleの4人に1人は勘違いしそうな仕様で某有名サイトがSERPから消滅!?

世界最大級のビジネス特化型ソーシャルメディア「LinkedIn(リンクトイン)」がグーグルの検索結果から消滅する ―― そんな出来事が先日あった。
何があったのだろうか?

※Web担編注
以下に示す原因は、いくつかの情報をもとにした推測に過ぎない(リンクトインからの発表はないため)。
ここでお伝えしたいのは「URL削除のリクエストを送る際に注意してほしいこと」であり、「このサイトがこんなミスをしたようだ」と報じたいわけではない点には留意いただきたい。

推測だが、この原因はURL削除ツール(Search Consoleの[インデックス]>[削除])での操作にあったのではないかと思われる。http: で始まる URL のサイト全体を削除するように、サイト管理者がURL削除ツールからリクエストを送ってしまったのではないかということだ。

「常時HTTPS化したので、非HTTPSの古いSearch Console登録はもう不要」と思うことに疑問はない。しかしグーグルの URL削除ツールでは、次に示す4種類の URL は一体として扱われる。

●http://(非HTTPS)
●https://(HTTPS)
●www あり
●www なし

どれか 1 つに対して削除リクエストすると、ほかのバージョンの URL も同時に削除されてしまうので注意が必要だ。

つまり、当該サイトは http:// の URL を削除するようリクエストしたために https:// も一緒に削除されてしまったのではないかということだ。

この話には続きがある。サイト全体の削除が確認されたのち、およそ 10時間ほどでリンクトインは検索結果に戻ってきたのだという。

リンクトインは非常に巨大なサイトだ。インデックスから削除されたのに、そんな短時間ですべて元どおりになるのだろうか?

それとも、リンクトインを買収したマイクロソフトに、グーグルが特別な配慮をしたのだろうか?

結論から言うと、そのどちらでもないようだ。URL削除ツールでのリクエストが原因だったのならば、検索結果に戻すのは、どれだけ巨大なサイトでもさほど時間がかからないからだ。

その背景にあるのは、URL削除ツールでの削除は「インデックスを削除する」ものではなく「検索結果に表示しなくする」ものだという事実だ。

もう少し具体的に説明しよう。検索エンジンが検索結果にページを表示するまでの処理は、次のように大きく3つに分けられる。

1:クロール
2:インデックス
3:検索結果の配信(ランキング)

noindexとURL削除ツールがどのプロセスで機能するかを図に表すと次のようになる:

クロール
 ↓
インデックス←noindex
 ↓
検索結果の配信←URL削除

URL削除ツールは、「削除」ではなく「隠す」ツールであり、「大至急検索結果に出さないようにする」という場合には、効果を発揮する。

しかしURL削除ツールでの隠す効力は約6か月間しか続かないため、インデックスから完全に削除するには、次のどちらかが必要である点には注意が必要だ:

●noindex タグの設置
●ページを削除して 404/410 を返す

リンクトインが検索結果から消えた原因が実際には何だったのかはともかく、「Search Consoleの4人に1人は勘違いしそう」として紹介したURL削除ツールの仕様を、あなたは正しく理解していただろうか。

SEOコンサルタントのまとめ

「URL削除ツールは」が行うのは「隠す」ということでインデックスから削除するわけではないんですね。。

  • B!