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ChatGPTでSEOは終わった? そんなレベルは前から上位表示できなかった

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ChatGPTでSEOは終わった? そんなレベルなら前から上位表示ダメでしたよね

ChatGPTでSEOは終わった? そんなレベルなら前から上位表示ダメでしたよね【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]

ChatGPTのようなAIチャットの台頭や、グーグルが発表したSGE(Search Generative Experience)のようなAIを用いた新しい検索サービスの登場で、「SEOは終わった」とか「SEOの終焉だ」と吹聴する人がいる。果たしてそうなのだろうか?

ウェブライダー松尾茂起氏のツイッターでのコメントを紹介したい。

ChatGPTのようなツールは、使いこなせば非常に便利だ。しかし、それ単体でコンテンツ作成の完全な置き代わりとなるものではない。松尾氏が指摘するように、「SEOが終わった」という人は自分でコンテンツを作り込んだ経験がない人に違いないというのは筆者も同意だ。

言い換えれば、ChatGPTで終わってしまうようなSEOしかできていなかった人は、これまでたいしたことができていなかったんだろうということだ。つまり、早晩他のコンテンツに埋もれてしまっていたはずなのだ。

松尾氏は長編バージョンの見解もツイッターに投稿している。こちらも納得できる内容だ。

なにか新しい技術が登場するたびに、SEOは終了させられてしまう。筆者がSEOに関わってから20年近くになる。これまでに「SEOは終わった」を幾度となく耳にしたが、いまだに終わっていない。検索サービスがある限りSEOが終わることはない。

もちろん、新しい技術や機能に適合することは重要だ。しかしSEOの根底にあるのはユーザーの本当に役に立つコンテンツを提供することであり、それは、これまでも現在も未来も不変だ。

さらに言えば、AI生成コンテンツが増えることで、そうしたコンテンツをAIが学習し、さらにチャットAIの出力が均質化されていくことも想像できる。この場合、傑出したコンテンツを作ることの価値が増していくと考えるべきだろう。

チャットAIによる粗製濫造コンテンツによってグーグルの処理が惑わされる可能性もある。しかし、そうしたことは一昔前のSEO向けコンテンツ大量生成・ランキングでも発生していたことだ。グーグルには、「だれでも作れるそこそこのコンテンツ」と「本当にユーザーに価値を提供する良質なコンテンツ」を見分ける能力をさらに高めていってほしい。

ウェブライダー松尾茂起氏

AI時代のSEOについて、いろいろ聞かれているので、現時点での自分なりの見解をまとめてみるテスト。
2000字超えてしまった・・・。

【質問1】
SEO向けのコンテンツ制作って、AIでよくね?

→ほぼNO

悩み深度の深いクエリは、AIが作ったコンテンツでは信頼を得づらく、結局ユーザーは「人」が「丁寧に」作ったコンテンツを求めます。
ただし、悩み深度が浅かったり、1~3行で回答が終わるようなクエリはAIのコンテンツでも十分かもしれません。
ただ、そもそもそのようなクエリはビジネス機会につながりにくくWebマーケティング全体におけるインパクトは弱いです。
自分はChatGPTを使い倒していますが、ChatGPT4だけでは検索ユーザーのニーズに応えられるコンテンツを丁寧に作れません。
現状、どうしても浅い回答しか返ってこず、それでは悩み深度の深い人に寄り添えないのです。
ただし、気づかなかった検索ニーズや切り口には出会えるので、ChatGPTと二人三脚でコンテンツづくりをするのは最高にオススメです。

最近のChatGPTはWeb上のデータにアクセスできるようになりましたが、結局、悩み深度の深い人は「この情報、ほんまかいな」と不安になり、答え合わせ的にコンテンツを見に行くのではと思っています。(一応、自分がそうなので)

【質問2】
そもそも、検索結果って今後どうなるの?
検索結果からのコンテンツへの導線がなくなったら、SEOの必要性無くなるんじゃね?

→今の検索エンジンの仕組みが、すぐに大きく変わるとは考えにくい

たしかに、悩み深度の浅いクエリについては、検索結果上で生成される回答で事足りるかもしれません。
また、AIと対話することで「問診」的に、自分の求める回答を得て満足するユーザーもいるでしょう。
しかし、悩み深度の深いクエリになると、上記で書いた通り、AIの回答だけでは満足できないと思います。
よって、Googleが「検索ユーザー」の満足度を向上させるという方針を変えない限り、コンテンツへの導線を大きく減らすというのは考えにくいと考えます。
なら、AIの精度が上がり、満足度の高い回答ができるようになればいいのでは?という話になりますが、AIの精度を飛躍的に向上させるのは膨大な電力が必要で、おそらくChatGPT6くらいから核融合などによって電力をいかにしてまかなうかという話に入っていくのではと思います。
実際、アメリカには核融合研究の会社があり、OpenAIのアルトマンが会長になっています。
もし今後、核融合による無尽蔵のエネルギー生成に成功したのなら、もはやそれはAIという範疇を超えた凄まじく大きな話になるので、それはそれですごい世界がやってきそうですが、現実的にすぐにその世界がやってくるかというと当分先だと思います。

あと、これも勝手な見立てですが、Googleのビジネスモデルを考えると、ディスプレイネットワークへ検索結果からトラフィックを流すというモデルを容易に捨てることは考えにくいです。
Googleはなんだかんだで世の中のコンテンツと一緒に成長してきたので、そこは慎重に動くのではないかなと。
じゃあ、なぜBardを急いで出したかというと、世の中の煽りを受けてという理由が大きそうだなあと。
AI関連の話題が株価にも影響を与えそうですし、「もう、出しちゃおうぜ」的な流れじゃないかなと。

ちなみに、僕はAIによって社会が便利になることには賛成している立場です。
ただ、なんでもAI!AI!うおおお!AIという視野になってしまうことには注意したほうが良さげです。

ツラツラと書き連ねましたが、【事実は小説よりも奇なり】という言葉もあるので、明日にはすごいことが起きているかもしれません。
ただ、今まで筋トレしていた人が、じゃあ、明日から筋トレ辞めてひたすらダランとしてください!と急に言われても、「いや、身体を動かさんと生活のバランスが崩れるし」と思うのと同じように、世の中の変化は1ヶ月、3ヶ月で一気には変わらないと思います。
iPhoneなどが出た際も、社会に浸透するまでそれ相応の期間のグラデーションがあったと思います。
慣れないAIを使うより、慣れている検索エンジンを使うでしょう。

これは僕の生き方の話ですが、僕はコンテンツ制作が好きで、利便性の高いコンテンツ制作に命を懸けているので(毎度生みの苦しみは大きいですが)、AIが勢いづこうが、コンテンツ作りは辞めないでしょうし、そもそもコンテンツを読むのが楽しいので、コンテンツを求め続けるでしょう。
もし市場がシュリンクするのなら、新たな市場を創造する覚悟でいろいろチャレンジしていこうと思っています。

「AI来た!終わった!」と焦るのではなく、基本的には「よっしゃ、来たぞ新時代」というワクワク感をもって、自分の仕事に新しいバリューを上乗せできないかを考えていきたいなと。

上記を簡潔にまとめると、以下の3点です。

1.「AI来た、オワタ」の言葉は煽動的なので、触れすぎないように注意しよう
2.なんだかんだでコンテンツは求められ続ける気がする
3.AIに恐れるのではなく、AIを活用して自分の仕事のバリューをどのようにしてアップデートできるかを考えとよさそう

上記の文章はツッコミどころが多くあると思いますが、京都のしがないWeb屋の独り言ということで、ご容赦ください。

うおお、2000文字以上も書いてしまった・・・・。

SEOコンサルタントのまとめ

■ウェブライダー松尾茂起氏
・「AI来た、オワタ」の言葉は煽動的なので、触れすぎないように注意しよう
・なんだかんだでコンテンツは求められ続ける気がする
・AIを恐れるのではなく、AIを活用して自分の仕事のバリューをどのようにしてアップデートできるかを考えとよさそう
▼基本的にAIは道具であり、駒だと思います。
「上手く使って便利に仕事をこなす」ものです。
それは私の「まんがネタバレを聞いた」動画でもわかると思います。
▼AIがあくまで道具であり、上司や責任者にななれません。
最終的にけつをふくのは人間なので、何かあっても責任取ってくれないし、
人間の責任者はおかなければなりません。

  • B!