2023年1月のGoogleSEOオフィスアワーで気になった質問と回答をまとめました。
2023年1月のGoogleSEOオフィスアワー[検索セントラルより]
■質問:メタキーワードは重要ですか?
●回答:いいえ。役立ちません。Google がメタキーワードを使用しない理由については 2009 年のブログ投稿で詳しく紹介していますので、気になる場合はそちらをご覧ください。
https://developers.google.com/search/blog/2009/09/google-does-not-use-keywords-meta-tag?hl=ja■質問:サイトマップの lastmod として、どの日付を使用すればよいですか?
John: Michael さんからの質問です。「ニュース記事のサイトマップ XML ファイルの lastmod には、記事の最終更新日と最終コメント日のどちらを使用すればよいですか」
●回答:サイトマップ ファイルは、ページの変更に基づいて、ページをクロールすべきタイミングを見極めるためのものです。そのため lastmod の日付には、再クロールに値するほどコンテンツが大幅に変更された日付を反映させてください。コメントがページの重要な部分であるなら、その日付を使用してもよいでしょう。結局は、ご自身で決めることです。記事自体の日付については、ページ上の日付の使用に関するガイドラインをご覧になることをおすすめします。特に、ページで使用する日付を一貫させ、タイムゾーンなど、構造化データをマークアップ内に含めるようにしてください。■質問:サイトの説明文が表示されないのはなぜですか?
Lizzi: Claire さんからの質問です。「Squarespace のウェブサイトにサイトの説明文を載せていますが、Google の説明文は異なります。これがインデックスに再登録されています。変更するにはどうすればよいですか」
●回答:注意していただきたいのは、あるページに書かれた特定のメタ ディスクリプションを Google が使用するとは限らない、ということです。実際、スニペットは自動生成され、ユーザーが検索した内容に基づいて変化することがあります。そのページの他の部分の方が、特定の検索クエリに対して関連性が高い場合もあります。Google がページ自体から得られる情報よりも、あなたが書いた説明文の方がページを正確に説明しているのであれば、その説明文が使用される可能性が高くなります。メタ ディスクリプションの書き方に関するおすすめの方法を記載したドキュメントをご覧になることをおすすめします。
https://developers.google.com/search/docs/appearance/snippet?hl=ja■質問:中古ドメインのスパムスコアを修正するにはどうすればよいですか?
John: Mohamed さんからの質問です。「購入したドメインが禁止されていることや、スパムスコアを付けられていることに気づいた場合、どうすればよいですか」
●回答:ドメイン名に投資する場合は、他の投資の場合と同様、事前に相応の下調べを行うか、専門家に相談することがたいへん重要です。ドメイン名は再利用できるので、余計なものがいくらか伴うこともあります。その場合、まず取り除かなければなりません。これは Google ができることではありません。とはいえ、こちらで試してみたところ、あなたのウェブサイトはまったく読み込めませんでした。そのため、一番の問題は技術的なものかもしれません。■質問:ポルノサイトのスパムリンクはランキングに悪影響を与えますか?
Lizzi: 匿名の質問です。「Google Search Console のリンクツールを使用したところ、過去 1 か月間に、当社のサイトにリンクしているポルノサイトからのスパムのバックリンクがたくさん見つかりました。望んだものではありません。このせいでランキングに悪影響が出るでしょうか。どうすればよいですか」
●回答:Google のシステムでは、リンクがスパムかどうかを判断する能力が上がっているため、これはそれほど優先する必要があるものではありません。ただし、心配な場合や手動による対策を受けた場合は、Search Console の否認ツールを使用できます。スパムリンクのリストを作成し、ツールにアップロードする必要があります。この方法の詳しい手順については、Search Console で否認を検索してください。
https://support.google.com/webmasters/answer/2648487?hl=ja■質問:Google はキーワード密度を使用しますか?
John: 次の質問です。「Google はコンテンツのキーワード密度を考慮しますか」
●回答:いいえ。Google には最適なキーワード密度という概念はありません。Google のシステムは何年もかけて、キーワードがまったく記載されていなくても、そのページが何についてのものなのかをうまく認識できるようになりました。とはいえ、明確にしておくに越したことはありません。あなたのページが何についてのものであるかや、どのようなクエリに対して表示されるべきなのかということを、検索エンジンの推測にだけまかせてはいけません。ホームページに「場所に彩りを」とだけ書き、美しい家をいくつか見せたところで、何を提供しようとしているのかユーザーも検索エンジンも理解できないでしょう。住宅を塗装するビジネスなら、そのように言えばいいのです。塗料を販売するビジネスなら、そのように言いましょう。ユーザーが何を求めて検索しているのかを考え、同じ用語を使用します。すると、ページが見つかりやすくなり、ユーザーは探しているものが見つかったと認識しやすくなります。キーワード密度は重要ではありませんが、明確にすることは重要です。また、古い SEO の通説には反しますが、物語、ジョーク、解説など、考えられるすべてのバリエーションに言及する必要はありません。■質問:タイトルがメタ ディスクリプションと混同されているのはなぜですか?
Lizzi: Michael さんからの質問です。「あるページにメタ ディスクリプションがあり、検索結果ページに、そのページのカスタム ディスクリプションやスニペットではなく、タイトルタグとまったく同じテキストが表示されていることがわかった場合、どうすればよいですか」
●回答:Michael さん、まずは URL 検査ツールを使って、HTML が有効でレンダリングに問題がないことを確認してください。状況をもっと詳しく見ないとこれ以上のアドバイスは難しいので、検索セントラルのフォーラムに、そのページの例と検索結果の表示内容を投稿することをおすすめします。フォーラムの皆さんが見て、問題をさらにデバッグする方法について具体的なアドバイスをしてくれます。■質問:リンクを否認するとサイトのランクが上がりますか?
John: Jimmy さんからの質問です。「私のウェブサイトにリンクしているスパムリンクを否認することは、アルゴリズムによるペナルティからの回復に役立ちますか」
●回答:まず何より、Google は、本当にそのようなスパムリンクをあなたのサイトが作成したのかどうかを評価するようにします。サイトにランダムで奇妙なリンクが含まれているのは普通のことです。Google はそうしたリンクを無視するようにしてきました。一方、かなりのスパムリンクをご自分で能動的に作成した場合は、クリーンアップすることに意味はあるでしょう。ソースのリンクを削除できない場合は否認ツールが役立ちます。つまり、あなたのサイトは以前のような掲載順位にはなりませんが、アルゴリズムがあなたのサイトを再び信用できると認識し、さらに上を目指すきっかけを与える助けにはなります。手間はかかります。サイトをさっと元に戻す魔術はありません。初めからやり直すかのように、本当に頑張らなければなりません。■質問:同じ名前の競合他社のソーシャル アカウントが表示されるのはなぜですか?
John: Anthony さんからの質問です。「当社のソーシャル メディア アカウントが検索結果に表示されなくなりました。当社と同じ名前の、複数の競合他社だけが表示されるようになりました」
●回答:おっしゃるとおり、この名前を使用しているサイトは 2 つだけではないようです。このような状況では、あなたのサイトを見つけるのはどうしても困難になり、いわゆる正しいサイトがどれなのか、誰にとってもはっきりしません。どれも同じように呼ばれており、本質的に正当な結果です。名前でサイトを見つけてほしいのであれば、その名前が明確な識別子となるようにし、その他大勢も使用する言葉ではないものにしましょう。■質問:翻訳したコンテンツが Google に表示されないことがあるのはなぜですか?
John: 続いて Allan さんからの質問です。「2 か月ほど前、自分のウェブサイトに別の言語を追加しました。しかし、Google 検索でその言語に翻訳したバージョンが表示されません。理由を教えてください」
●回答:ウェブサイトに別の言語を追加するときは、行う必要のあることと、追加で行えることがあります。具体的には、言語バージョンごとに URL を別々にする必要があります。これは、疑問符、言語、イコール、ドイツ語、というように、URL にパラメータを追加する程度で済みますが、その言語バージョンに明確につながる別々の URL でなければなりません。システムによっては、同じ URL でコンテンツを自動的に入れ替えるものもあります。これは検索エンジンに対しては機能しないため、別々の URL を用意する必要があります。他に重要なことは、各言語バージョンへのリンクを用意すべきだということです。理想は、ある言語バージョンから、そのページのすべてのバージョンにリンクすることです。すると、ユーザーも検索エンジンも、その言語バージョンを簡単に見つけることができます。そうしたページへの内部リンクがない場合、Google はその存在を把握していない可能性があります。最後に、ページ間の接続について Google に伝えるには、hreflang アノテーションを使用することをおすすめします。これはオプションであって必須ではありません。詳細については、複数の言語バージョンを使用するサイトに関するデベロッパー向けドキュメントをご覧ください。■質問:画像の URL の深さはランキングに影響しますか?
Lizzi: Sally さんからの質問です。「画像の URL の深さはランキングに影響しますか。また、画像の srcset とサイズのコードを HTML に追加すると画像のランキングに良い影響がありますか」
●回答:画像が 3 階層なのか 5 階層なのかは、あまり重要ではありません。もっと重要なのは、あなたのサイトにとって合理的な構造にすることです。そうすれば、ファイル名をわかりやすくしながら、画像をなんらかの論理パターンで簡単に整理できます。たとえば /photos/dog/havanese/Molly.png というディレクトリにすることは合理的でしょうが、ハバニーズの写真が大量にあるというわけではない場合は、単に /photos/Molly-Havanese-dog.png とする方が合理的かもしれません。srcset とサイズのコードに関しては、その画像にとって合理的なのであれば追加してください。特にレスポンシブ画像の場合は、その画像の他のバージョンについて Google が詳しく把握できるようにするために、そうしたコードを追加することをおすすめします。■質問:サイトワイド フッターリンクは悪いものなのですか?
Lizzi: Nazim さんからの質問です。「デザイナー企業や CMS を参照するサイトワイド フッターリンクは、SEO 上有害でしょうか」
●回答:一般的に、リンクがウェブサイトのテーマに沿った「Squarespace 制作」のような定型的なものであれば、心配する必要はありません。リンクを管理できる場合は、このようなリンクに nofollow を追加することをおすすめします。また、アンカー テキストが妥当なものであることを確認してください。たとえば「フロリダで一番の SEO 企業が制作」のような、キーワードがむやみに多いリンクではないことを確認します。