【まとめ】「Google検索は10年以上更新されてないサイトを表示しない」という誤情報をGoogleが否定!
「Google検索は10年以上更新されてないサイトを表示しない」なんていう嘘の情報が広まっていました。
「Google検索は10年以上更新されてないサイトを表示しない」という誤情報
▼きっかけはこのツイートのようです。
Google検索は10年以上更新されてないサイトを表示しなくなったので、古いサイトを見たい人はGoogle以外のサービスを利用する必要がある。
Google検索は10年以上更新されてないサイトを表示しなくなったので、古いサイトを見たい人はGoogle以外のサービスを利用する必要がある。
— chibaf (@chibaf) 2019年7月17日
▼そして、そのようなツイートを書かせた要因はこの記事のようです。
10年前のサイトはGoogle検索に表示されない[ライフハッカー[日本版]2019.04.30]
ウェブデベロッパー/ブロガーのTim Bray氏やMarco Fioretti氏が2018年に投稿した記事によれば、どうやらGoogleはインターネット全体をインデックスするのをやめ、そのせいで一部の古いサイト(10年よりも前のもの)はGoogle検索に表示されなくなったようなのです。
▼さらに辿るとTim Bray氏やMarco Fioretti氏という方々のようです。
しかし、ライフハッカーというサイトは企業が運営しているちゃんとしたサイトですので、信用してしまうのは無理もありません。
Google金谷氏のツイート
▼これに対して、Google金谷氏が説明するツイートを更新しました。
“10 年前のサイトも Google 検索に表示されます。少し、事実として信じてる方がいらっしゃるようなので一応コメントしておきます。”
間違った情報が拡散されているようですのでコメントしておきます。
ぜひこちらのスレッドをご覧ください。
https://twitter.com/jumpingknee/status/112393525598188748910 年前のサイトも Google 検索に表示されます。少し、事実として信じてる方がいらっしゃるようなので一応コメントしておきます。
10年前のサイトはGoogle検索に表示されない|ライフハッカー[日本版] https://t.co/cuS8lFqAQj @lifehackerjapanさんから
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年5月2日
元記事のタイトルは「How to Find Old Websites That Google Won’t Show」で、日本語の記事の「10年前のサイトはGoogle検索に表示されない」とは全然違うんですよね。
ソースでは”” です。
元記事のタイトルは「How to Find Old Websites That Google Won’t Show」で、日本語の記事の「10年前のサイトはGoogle検索に表示されない」とは全然違うんですよね。
ソースでは”<title>Google検索に表示されない古いサイトを見つける方法 | ライフハッカー[日本版]</title>” です。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年7月18日
▼ツイートをした人宛にも伝えています。
@chibafさん
金谷 武明 Takeaki Kanayaさんが金谷 武明 Takeaki Kanayaをリツイートしました
この情報は公式に否定されていますし、簡単に検証することが可能です。ぜひこちらのスレッドをご覧下さい。おそらくは一度原文に忠実に翻訳されたにもかかわらず、あえて原文とは違う日本語のタイトルを選んだのだと思うんですよね。なぜ事実と違うタイトルをつけたのですかねえ。。
https://www.google.com/search?q=before:2009-01-01+site:www.lifehacker.jp …
このように検索していただくことで 10 年前の記事が表示されるかどうか簡単に検証できるんですが
おそらくは一度原文に忠実に翻訳されたにもかかわらず、あえて原文とは違う日本語のタイトルを選んだのだと思うんですよね。なぜ事実と違うタイトルをつけたのですかねえ。。https://t.co/eZGMFdEqrP
このように検索していただくことで 10 年前の記事が表示されるかどうか簡単に検証できるんですが
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年7月18日
期間を区切った Google での検索方法としては、検索ツールにある期間を指定するか、「before:2009-05-02」と加えていただくとその日付以前のページに限定して検索することができます。
期間を区切った Google での検索方法としては、検索ツールにある期間を指定するか、「before:2009-05-02」と加えていただくとその日付以前のページに限定して検索することができます。 pic.twitter.com/gSNKk99AnG
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年5月2日
それでも一部期間外の日付の記事が表示される場合があります。その辺についてはこちらの 3 月の記事が参考になると思います。ぜひ。
Google ウェブマスター向け公式ブログ:ウェブページの最適な日付を Google 検索に知らせるには https://webmaster-ja.googleblog.com/2019/03/help-google-search-know-best-date-for.html … @googlewmcさんから
それでも一部期間外の日付の記事が表示される場合があります。その辺についてはこちらの 3 月の記事が参考になると思います。ぜひ。
Google ウェブマスター向け公式ブログ:ウェブページの最適な日付を Google 検索に知らせるには https://t.co/wp6fDVxiFV @googlewmcさんから
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年5月2日
実際 Google 検索でどこまで過去の記事に遡れるかなあと古くからサイトを運営されている、さとなおさん(@satonao310 )のサイトを 1998 年 1 月 1 日以前で検索してみました。
https://www.google.com/search?q=before:1998-01-01+site:http://www.satonao.com …
10 年前どころか、22 年前、1997 年の記事も出てきましたね。みなさんもぜひ試してみて下さい!
実際 Google 検索でどこまで過去の記事に遡れるかなあと古くからサイトを運営されている、さとなおさん(@satonao310 )のサイトを 1998 年 1 月 1 日以前で検索してみました。https://t.co/oRXSK5UZZK
10 年前どころか、22 年前、1997 年の記事も出てきましたね。みなさんもぜひ試してみて下さい!
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年7月19日
皆さんのご協力により、多くの方に正しい情報を広めることが出来ています。ありがとうございます!ただ、間違った情報の方が2桁くらい多くシェアなど増えてるのですが。
おや?と思う情報を見かけたら、
★発言者を確認する
★一次情報を確認する
★検証する
などを心がけたいなと改めて思いました。
皆さんのご協力により、多くの方に正しい情報を広めることが出来ています。ありがとうございます!ただ、間違った情報の方が2桁くらい多くシェアなど増えてるのですが。
おや?と思う情報を見かけたら、
★発言者を確認する
★一次情報を確認する
★検証する
などを心がけたいなと改めて思いました。— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年7月18日
10年前のサイトはGoogle検索に表示されない!? ⇐ 100%間違い、信じちゃダメ
この不正確な情報を広げてしまった元記事で論拠としている情報は、2018年1月に投稿されたものだ。それらの記事で指摘している現象を確認してみたところ、どれもすでに解消されていた(おそらくグーグル側またはサイト側の一時的な問題だったのだろう、ただし日本語版の記事が公開された2019年4月時点でどうだったのかは確認できていない)。
ちなみに、この不正確な記事は翻訳記事で、原文タイトルは「Google検索に表示されない古いサイトを見つける方法」というものだったのだが、なぜか日本語版の記事では「10年前のサイトはGoogle検索に表示されない」という、明らかに誤解を招く表現に変えられていた。
いずれにせよ、本記事の執筆時点で、元記事のタイトルが修正され、古い情報も検索できる旨の追記がされたので、当該記事へのリンクは控える。まだ記事では「10年前のサイトはGoogleに表示されなくなった?」といった表現は残っているが、翻訳ライセンス上、内容を大きく変えるわけにはいかないなどの都合があるのだろう。
SEOコンサルタントのまとめ
▼私も先にこの記事を見ていたらブログのネタにしていたと思います。
ただ、ネタにしたとしても「10年以上更新されてないサイトを表示しない」とは思いにくいです。
私のサイトで2007年、2008年で放置されているサイトも表示できますし。
▼できるならツイートは消して頂きたいですね。
悪意がなかったとしても「フェイクニュースでアクセスを稼ぐサイト」と同類に見られてしまいます。