「.store」ドメインのような新しいgTLDはグーグル検索で不利になるのか?
SEO達人の“検索意図”と“高品質なコンテンツ”の解説で、あなたのSEOをレベルアップ【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
「「.store」のドメイン名を取得しました。このドメイン名は、「.com」や、「.nl」「.fr」「.de」などの国別のドメイン名と比べるとグーグル検索のSEOで問題になるでしょうか?」
グーグルのジョン・ミューラー氏が回答した:
「まず気をつけなければいけないのは、ccTLDとgTLDの違いだ。
●ccTLD ―― 国コード別トップレベルドメイン。「.jp」「.nl」「.fr」「.de」など
●gTLD ―― ジェネリック(分野別)トップレベルドメイン。「.com」「.net」「.store」など
ccTLDは1つの国に焦点を当てる傾向があるが、次の場合には問題ない:
その国で主に販売する予定である場合
グローバルに販売する予定である場合
もしccTLDを使っているが別の国を主にターゲットにしたい場合(たとえば、今は「.de」のドメイン名だが、米国をターゲットにしたい場合)、その国のccTLDを新たに取得するか、gTLDを使うほうがいい。
新しいTLDのすべてはgTLDだ。参考までに言っておくと、一部は地域特化のようにみえるが、技術的にはそうではない(たとえば「.berlin」というトップレベルドメインがあるが、これはgTLDだ)。
SEOのためのccTLDとgTLDの違い以外にも、ユーザーの観点も考慮する必要がある。彼らは別の国のユーザー向けだと認識したリンクをクリックするだろうか?」日本の「.jp」や英国の「.uk」は、ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)に分類される。グーグル検索ではその国のユーザーをターゲットにしていることを示すシグナルになる。英グーグル(google.co.uk)の検索結果では、たとえ英語サイトであっても「.co.jp」ドメイン名のサイトが(一般的なクエリで)上位表示することは稀だろう。したがって、特定に国のユーザーをターゲットにするなら、その国のccTLDを取得するのは理にかなっている。
一方で、「.com」や「.net」のように特定の国とは結びついていないトップレベルのドメイン名は、gTLD(分野別トップレベルドメイン)に分類される。また一部の国のccTLDは、グーグル検索ではgTLD扱いされる(たとえばツバルの「.tv」やアンギラの「.ai」など。gTLD扱いされるccTLDはこちらのドキュメントにリストがある)。
質問者が取得したという「.store」は新しいgTLDだ。新しいgTLDをグーグルは特別扱いせず、SEO的に有利にも不利にもなることはない。これはグーグルが公式に表明している(実際に、あまり行儀の良くないサイトが多い新gTLDのスパムECサイトが検索結果によくでていた時期もあった)。
SEOコンサルタントのまとめ
「.store」は新しいgTLDだ。新しいgTLDをグーグルは特別扱いせず、SEO的に有利にも不利にもなることはない。これはグーグルが公式に表明している(実際に、あまり行儀の良くないサイトが多い新gTLDのスパムECサイトが検索結果によくでていた時期もあった)。