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SEOとUXを考慮した「ファセットナビゲーション」とは?

投稿日:2018年10月19日 更新日:

【SEO】SEOとUXを考慮した「ファセットナビゲーション」とは?

「ファセットナビゲーション」とはどういうものなのでしょうか?

ファセットナビゲーションでUXとSEOを両立するノウハウとは?

大規模ECサイトで、ファセットナビゲーションをあらゆる組み合わせで作ろうとすると、URLも膨大になってしまう。
これはクロールバジェットの無駄遣いになってしまうのではないか? また、重複コンテンツが大量にできてしまう心配もある。

要は、膨大な情報をさまざまな切り口で分類してアクセスしやすくする仕組みだ。たとえばWeb担でも記事一覧でファセットナビゲーションを提示しており、内容カテゴリや記事種別などを組み合わせて記事を探せるようになっている。

特に商品数が多いECサイトでは、商品カテゴリだけでは一覧に表示される商品が多すぎてユーザーが選びきれない場合がある。
そのため、ユーザーにとって判断の基準となる属性(サイズ、色、素材、容量、対応仕様、メーカー、レビューの星などなど)を選んで商品を絞り込むためのファセットナビゲーションを用意していることが多い。そうすることでユーザーが目的の商品を選びやすくし、全体的なUXを向上させられるのだ。

つまりファセットナビゲーションとは、要は「数多くのコンテンツや商品をさまざまな切り口から一覧するURLをつくる」仕組みだとも言える。
SEO観点で言うと、ファセットナビゲーションによってURL数が増えると、さまざまな検索ニーズに応えるLPが増えるという価値があるのだが、難点もある。それは、切り口が多くなればなるほど、その組み合わせが増えてしまい、URL数が膨大になってしまうことだ。あまりにもURLが多すぎると、グーグルがすべてをクロールしきれなくなる可能性がある。
では、無限とも言えるURL数があり得るファセットナビゲーションは、どのように設計するといいのだろうか?

さらには、ファセットナビゲーションとして独立したページを作るにしても、(サイト内)検索結果の羅列のままではダメだ。「~の検索結果」のようなtitleタグのままではなく、通常ページのようにきちんと固有のtitleタグを設定すべきだ。そのページ固有のコンテンツ、たとえば簡潔な説明文をページ上部に設置するのがいいだろう。
ちなみに、ファセットナビゲーションで重複コンテンツを防ぐといったような技術的なベストプラクティスに関しては、グーグルが詳しく解説している。数年前の記事だが内容は古くなっていないので安心していい。

ファセットナビゲーション とは

ファセットナビゲーション(Faceted Navigation)とは、サイトのナビゲーションの種類を指す用語。
さまざまな切り口(要素)でサイト内検索をしたりコンテンツを選んだりできる場合に、ユーザーに検索条件を入力させるのではなく、あらかじめユーザーに使いやすいだろう検索条件をサイト側が用意しておき、ユーザーはそれを選ぶだけでコンテンツを絞り込んでいける。こういった仕組みのことを「ファセットナビゲーション」「ファセット検索」と呼ぶ。
「ファセット(facet)」は、物事の側面や切り口の意味。ファセットナビゲーションは、サイト側で「こういった切り口で情報を探すのはいかがですか」と提示するナビゲーションとなる。
たとえば、Amazonでは、書籍に関して「文学・評論」といったカテゴリー、「単行本」「コミック」といったフォーマット、配送オプション、カスタマーレビューの平均、価格などの切り口で、ファセットナビゲーションを用意している。

ファセットナビゲーション とは 意味/解説/説明 (ファセットナビゲーション) 【Faceted Navigation】[Web担]
https://webtan.impress.co.jp/g/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%93%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

Googleジョン・ミューラー氏

「検索数や解析データを元にして、多くの需要がある組み合わせをファセットナビゲーションの対象にするといい」という意見には完全に同意する。

むしろカテゴリページだと想定して、次のように考えてみるといい。

その組み合わせでカテゴリページを作りたいか?
そのカテゴリページには何を掲載したいか?
また、検索データを調査するだけではなく、ユーザーの動きも調査するといい。たとえば次のような観点が考えられる。

ファセットページから詳細ページへと、実際にユーザーが移動しているか?
ユーザーはコンバージョンしているか?
そのファセットナビゲーションはユーザーにとってうまく機能していないのではないか?
余談だが、サイト内検索のデータを調べれば、「どのファセットがよく使われているか」のヒントにもなる。

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