【衝撃】Search Consoleでクエリを調べられるのは検索トラフィックの約半分だけだった!?【SEO情報まとめ】[Web担当者Forum]
「Search Consoleがレポートする検索パフォーマンスデータでは、すべての検索クエリを確認できるわけではない。
サイトによっては、検索結果クリック数の約半数に関して検索クエリの詳細を確認できないこともある。」こんな分析結果をAhrefs(エイチレフス)のパトリック・ストックス氏が暴露した。事実ならばかなり衝撃的だ。
ストックス氏らは、14万6741サイトを対象に、Search Consoleがレポートする約90億のクリックデータを分析した。すると、検索結果におけるクリックのうち46.08%は、どんなクエリで検索結果に表示されたのかがデータとして提供されていないことが判明した。
※自分のサイトでどうかをGoogleデータポータルで調べる方法は後述。
こちらは、クエリ個別データが提供されていないクリック数のパーセンテージごとのサイト数を表したグラフだ。
横軸が「合計クリック数のうち、個別クエリとして確認できないクリック数の比率」
縦軸がサイト数
オリジナル: https://ahrefs.com/blog/gsc-hidden-terms-study/中央付近30%〜35%から75%〜80%の間に大半が収まっている。多くのサイトで、検索結果からのクリックの半数前後のクエリデータが喪失していることを示している。グラフのいちばん右、95%〜100%のクリックに関してクエリデータが提供されていないサイトの数が最も多いのも際立っている。ここに含まれるサイトでは、ほとんどのクエリがレポートに出ていないということになる。
次のグラフは、クリック数(要は検索トラフィック数)で分けて、提供されていないクエリのパーセンテージの分布を表している。
このグラフからは次のことを読み取れる:
クリック数が少ないサイト(0〜1000クリック)と多いサイト(1億クリック以上)において、より高い割合でクエリデータが喪失している。
サイトによってバラツキがあり、喪失データが非常に少ないサイトもあるが(箱ひげ図の下ひげ側)、特に検索トラフィックの多いサイト(1億クリック以上)では少なくとも30%は喪失している。
少しわかりづらいので補足しておこう。Search Consoleの検索パフォーマンス画面では、グラフの上部に「合計クリック数」「合計表示回数」などが表示されており、グラフの下にある表でクエリごとのデータを確認できる。このデータのうち、グラフ上部に表示されている合計や平均の数値は全クエリを対象にした数字だ。しかし、表に「クエリ」として個別に出ているものが実際の検索クエリすべてではなく、この表に出てこないものもあるということだ。
「そりゃそうでしょ、検索パフォーマンスの表は最大1000項目しか表示しないんだから」と思う人もいるかもしれない。しかし元記事の筆者は、Search Consoleの画面ではなくAPIを利用してデータを検証している。そのため、Search Consoleの1000項目制限の影響ではない(実際に、1000項目未満の小規模サイトでも同様の現象が発生している)。
Search Consoleのレポート提供方式
表示回数やクリック回数が非常に少ないクエリは、レポートに出てこない。たとえば期間中に1回とか2回のクエリで、いわゆる「ロングテール」のキーワードだ。
ロングテールキーワードが比較的多いサイトでは、データに出てこないクエリが増えるのかもしれない。
プライバシー/個人情報の保護
プライバシー保護のため個人情報または機密情報を含むクエリもデータからは除外される(データが一致しない理由はヘルプ記事に説明がある)。
だが、こうした理由によりすべてのクエリデータが提供されていなかったとしても、実際のクエリを確認できるのが検索トラフィックの半分しかない場合があるのはショックだ。
SEOコンサルタントのまとめ
Ahrefs(エイチレフス)のパトリック・ストックス氏の情報[Web担当者Forum]
14万6741サイトを対象に、Search Consoleがレポートする約90億のクリックデータを分析した。すると、検索結果におけるクリックのうち46.08%は、どんなクエリで検索結果に表示されたのかがデータとして提供されていないことが判明した。